二本松の名所・旧跡 - 郡青ひなたweb - Page 2
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原瀬上原(うわはら)遺跡

原瀬上原遺跡。原瀬川の左岸に広い範囲で分布していた。
原瀬の風景。ちょうど市街地と岳温泉の中間あたり。穏やかな農村風景が広がる。

西部(岳温泉方面)

 二本松市街地の西側、原瀬地区(住所表記は「原セ」)は穏やかな農村風景が広がる地域だ。付近はキュウリの産地として知られており、たくさんの畑が広がる。ここには県指定の史跡「原瀬上原遺跡」がある。
 国道459号毘沙門堂(びしゃもんどう)から南進する道路と、大玉村方面からの農免道路が交差する場所(原セ日照田)に位置し、緑眩しい原っぱの上に3棟の竪穴住居が復元されている。
 昭和43年までの調査で縄文中期の竪穴住居跡18軒が発掘され、県内で最初に縄文時代集落跡として確認された場所である。桜の名所でもあり、春には一面の桜を見ることができる。

(だけ)温泉

8月の岳温泉、温泉街。盆踊りの季節で、提灯が飾られていた。
温泉街の坂の上方にある岳温泉の守り神、温泉神社。
鏡ヶ池公園。風光明美な場所に立つホテルがいいアクセント。
岳温泉周辺は桜の名所でもある。標高が高い分咲くのが遅い。

岳温泉・安達太良山方面

 二本松市街地から西方、安達太良山方面へ国道459号を上っていくと、安達太良山麓の岳温泉に辿り着く。山の涼しい空気に包まれる、のんびりとした温泉地だ。
 ここの温泉は、山の豊富な湧泉地帯から天然の温泉を引き湯してきており、適度に湯もみされた温かく柔らかなお湯を楽しむことができる。安達太良山を眼前に、鏡ヶ池公園をのんびりと歩いてみるのもいいだろう。
 なお安達太良山へは、この先県道をさらに上っていく。

安達太良山

薬師岳展望台付近から。紅葉の季節は格別。
薬師岳展望台付近。高村智恵子の言葉より「この上の空がほんとの空です」と書かれた記念碑が立っている。
俯瞰風景。
頂上付近から。
2013年の夜間運行時、イルミネーション。

手軽に安達太良山を味わえるゴンドラリフト 

 近隣住民達は安達太良山を「心の原風景」として語る。二本松市街地から見る安達太良山は雄大で、町を包み込んでいるような圧倒的な雰囲気がある。見上げるといつだって安達太良山の威容がそこにある。

 岳温泉から県道386号岳温泉線を西進していくと、「奥岳(おくだけ)」に着く。ここは登山やハイキングの出発点であり、冬場は「あだたら高原スキー場」として多くのスキーヤーが訪れる場所だ。
 薬師岳(やくしだけ)までゴンドラリフトが運転されているので、登山者でなくとも、山の魅力を存分に味わうことができる。晴れれば展望台からの眺めが素晴らしい。
 また、夏場はゴンドラの夜間運行も行われることがあり、山上からの夜景とイルミネーションを楽しめる。(ホームページを要確認)

 安達太良山にはたくさんの登山口があるが、このゴンドラリフト経由が最も手軽だ。普通に歩けば1時間半程度で山頂に着く。旅行の工程上、登山にあまり長い時間をかけられない場合にお勧めだ。ただし、登山の装備は必要。また、安達太良山の標高は1728メートル。温度差にも注意したい。(奥岳の時点でも気温はかなり下がる)

ロープウェイの運行状況・料金・時間など詳細
こちらの公式ページを参照

自然との一体感を味わえる塩沢登山口ルート 

 登山上級者の方で時間に余裕がある場合、塩沢温泉奥にある塩沢スキー場から登るルートがお勧めだ。くろがね小屋までは鎖場やロープが多く、危険箇所も多いが、渓谷の美しさは何物にも代えがたい。
 湯川に沿ったルート故にどこを取っても美しいが、特に滝の風景は特筆すべきものだ。大きなものでは三階滝、八幡滝の二つ。いずれも登山道からは少し下った先にある。その他流れが作り出す小さな滝が点在しており、見る者を飽きさせない。登山ではなく、滝巡りを目的としてもいいかもしれない。
 なお、歩行の際は十分に注意し、万全の装備で臨みたい。

金剛清水
沢の水。木橋で渡っていくのも趣がある。
三階滝。すぐそばから。
屏風岩
八幡滝。ここから沢歩きをするルートもあるようだが、公式には廃止になっている。
あだたら渓谷奥岳自然遊歩道から。魚止滝。
紅葉滝付近。
昇龍の滝

ハイキングにお勧めの遊歩道 

 登山とまではいかなくとも自然を体感したい人にお勧めなのが、奥岳の登山道入口から分岐する「あだたら渓谷奥岳自然遊歩道」だ。
 ここは安達太良山を源流とする原瀬(はらせ)川の、特に景観に優れた5キロほどを「烏川(からすがわ」と名付け、その中でも最も優れた1キロを国が整備したもの。短い区間に二階滝、魚止滝、昇龍の滝など滝が連続し、見どころに事欠かない。紅葉の季節は特にお勧めだ。
 遊歩道を抜けると登山道に出るので、そのまま登山をするのもよし、帰路を辿るもよし。奥岳入口に戻る場合、よく整備された登山道を下る形になる。
 1時間半程度でゆっくり一巡できるため、山の魅力を手軽に感じるにはもってこいだろう。

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