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戦国時代の画僧が愛した、四季の情緒あふれる田園の庵

雪村庵(せっそんあん)

取材ご協力:雪村庵保存会長 橋本孝義さん
撮影ご協力:三春町歴史民俗資料館

所在地:郡山市西田町大田字雪村174-2

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雪村庵駐車場より。うっすら雪化粧の冬。庵は少し高い場所に建っている。
三春町歴史民俗資料館に収蔵されている扁額2種。
こちらは江戸時代に一元紹碩が書いた「櫻梅山」で、裏には謂われが記されている。
撮影ご協力:三春町歴史民俗資料館
こちらは「雪村庵」。
撮影ご協力:三春町歴史民俗資料館

 雪村周継(せっそんしゅうけい)は戦国時代における地方画壇の代表的存在として知られる画僧である。生まれは現在の茨城県。常陸源氏直系の血筋を引く佐竹氏一族の一員であったが、家督は継がずに禅僧となった。常陸太田の正宗(しょうじゅう)寺で画家としての修行を積み、後に会津の蘆名(あしな)氏や小田原の北条氏を訪ねているうちに、蘆名氏の知遇を得ていき、70歳頃に晩年の住処として三春を選び、移住したと言われている。

 雪村庵は当時の田村郡李田(すももだ)村、現在の郡山市西田町大田に位置する。郡山市と三春町の境界にほど近く、穏やかな農村風景が広がる一帯だ。裏山には見事な竹林があり、特徴的な景観を形作っている。
 雪村は自然豊かなこの場所で英気を養いながら、亡くなるまで制作を続けたと言われている。ただ、雪村の生活には不明な部分も残されており、史実は詳らかでない。

 現存する作品は山水画、人物画、花鳥画など200点あまり。国内外の美術館に収蔵され高い評価を得ているが、個人所有のものも多々あり、実際に見られる作品は多くはない。近辺では、郡山市立美術館が毎年期間限定で、雪村筆の「四季山水図屏風」の公開を行なっている。

 雪村の死後、庵は荒廃してしまったが、明暦(めいれき)3年(1657年)に三春・高乾院(こうけんいん)の高僧である一元紹碩(いちげんしょうせき)が、三春藩主である秋田盛季(もりすえ)に願い出て再建にあたった。このときに「櫻梅山(おうばいさん)観音寺(雪村庵)」と命名された。紹碩の書いた「櫻梅山」「雪村庵」の2面の扁額(へんがく)は、三春町歴史民俗資料館に収蔵されている。

 現在は地元集落の人達が保存会員となり、管理・維持している。樹齢400年以上と言われる枝垂桜や、八重桜、さるすべりなど、春の風景の美しさで広く知られるようになった。かつては本尊として、鎌倉時代末期から室町時代初期にかけて造られた木造大日如来坐像(もくぞうだいにちにょらいざぞう)が安置され、こちらも大変貴重であった。だが昭和53年(1978年)に盗難に遭い、ここに現存しないことは何とも残念なことである。
 現在、桜の満開時期に合わせて春の祭礼が、また7月中旬頃に夏の祭礼が行われている。特に春は美しい桜を愛でに、多くの観光客で賑わう。過度に手入れを行わないのが却って良く、鄙びた雰囲気に心癒されるという人も多いのだという。

 庵に座って、眼下を見下ろす。現在は生活道路を頻繁に車が行き交い、その向こうには磐越東線の線路が見える。それでも里山と竹林を背に自然に包まれていると、まるで自分が隠居生活を行なっているかのような気分になる。時折聞こえる小鳥のさえずりや、風の吹きつける音も心地良い。
 現在の道路は少し(かさ)上げされており、かつては今以上に俯瞰するような形であったそうだ。雪村はここで美しい農村風景を眺めながら、それを糧に創作に励んでいたのだろう。

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