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楊枝(ようじ)峠を歩く

歴史の香りと自然に囲まれ、冬の山道をゆく

取材ご協力:佐藤兵一さん、郡山市立熱海公民館
取材時期:2007年12月

(取材から時間が経過しているため、道の状況が変わっているかもしれません。現状が分かる方はお知らせいただけると助かります)

※情報提供ご協力のお願い※

 このサイトでは、主に2007年~2013年にかけて取材をした記事を掲載しています。そのため、情報が古くなっていたり、掲載が不適切なものがあるかもしれません。
 取材対象者の方をはじめ、地元の方、歴史に詳しい方など、もしもお分かりになる点がございましたら、コメント欄、またはお問い合わせフォームより、ご教示いただけますと幸いです。
 また、観光客の方で実際にお出かけになる場合は、掲載している自治体観光課、観光協会等へ日程をご確認ください。特に新型コロナウイルスの流行以降、行事自体を開催していない場合があります。当サイトは、性質上、最新の観光ガイドにはなれませんので、ご容赦ください。

 国道49号が中山峠を越えるようになる以前のこと、村を切り開き開通された一本の峠道があった。楊枝峠―かつての二本松街道は、中山峠よりも幾分北に位置するこの峠を通り、会津へ向かっていた。現在は秘境度の高い山道となってしまったこの道を、往時の面影を辿りながら歩いた。

中山宿への入り口は、三河小田川林道の看板が目印だ。
■中山の大ケヤキ
中山宿の中程、国道49号方面へ少し下ったところにある郡山市指定の天然記念物。 戊辰戦争の際に火事が起こり、この木の所有者が家財道具を木の根元に運び出したがために、木も焼傷してしまったといういわれを持つ。 現在の下部に裂傷が残り、この地の歴史を生々しく物語る。国道側に案内板がある。
楊枝峠入り口。すぐに磐越西線の線路にぶつかり、通行不可能。

 楊枝峠という名は、1597年に会津の蒲生(がもう)氏が楊枝に村を開き、街道の宿場としたことに由来する。
 楊枝村は現在の国道49号志田浜(しだはま)から北上し、磐越道と交わる辺りに位置したようだが、全く面影は感じられない。峠は49号や磐越西(ばんえつさい)線の開通により利用されなくなり、村自体も磐越道の建設工事に伴い閉村となってしまったからだ。
「交通のために開かれた村が交通によって消えゆくことは歴史の皮肉でしょうか」とは、楊枝村離村の碑に書かれた文面である。
 現在は街道としての役割こそ果たさなくなったものの、史跡が多数残されており、随所からその歴史を感じることができる。車やバイクでの通行はできないが、歩いて越えるからこその醍醐味を味わいたい。

 まずは街道を辿る意味で、中山宿(なかやまじゅく)からスタート。当時は現在よりも坂が急だったようで、宿場に入るのですら怪我をするほどだったという。町並みは今も情緒ある姿を保ち、蔵や古くから続く商店の佇まいが美しい。

 再び49号に交わると、程なくして峠への入り口だ。だが、この道は坂を上るとすぐに磐越西線の線路に遮られてしまう。ここは踏切もなく横断は不可。峠道を正確に辿るためには、一旦高速道路沿いの道を辿り、逆側から戻る形となる。(この記事最終ページの地図を参照)

迂回して線路の反対側へ。踏切がないので、線路の横断はできない。(JRの許可は原則得られない)
馬頭観音。旅の安全を祈願した。
休み石。かつて旅人はこういった石で一休みした。
■ 遭難碑
明治16年3月27日、九州大分の石屋二人がこの付近を通る際、あまりの悪天候のために遭難し、命尽きたという。酒の勢いもあり旅を強行してしまった結果だと言われているが、当時の積雪の多さや険しい地形を窺い知ることができる。

 迂回して線路の向かい側に出、再び散策を続けた。ここからは五百川支流(※注)の流れを横に、ぬかるむ土の道となる。馬車が通れるくらいの道幅や、所々に見られる石畳の跡が、当時の様子を想像させる。やがて馬頭観音も見えてくる。街道を思わせる面白いものとしては、休み石という自然石の存在だ。道路脇に所々ある大石を敢えて退けずに利用し、休憩や待ち合わせに使ったようだ。

※注 五百川について

編集部ではこれまで「郡青ひなたweb」、「郡青ひなた 第3号」及び本誌印刷版の当記事にて、街道沿いに流れる川を「五百川」と表記してきましたが、正しくは五百川支流であり、上写真にて左方向から本流へ流れ入る細い川が該当する川です。国道49号五百川橋付近が合流箇所となります。ご指摘いただいた読者様に感謝申し上げます。

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