水のある風景~伊南川・舘岩川・西根川・鱒沢川~ - 郡青ひなたweb
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伊南(いな)川・舘岩(たていわ)川・西根川・鱒沢(ますざわ)

川は人々の暮らしと密接に結びついてきた。耕作や漁、移動、運搬などでその恩恵を享受する一方、洪水への対処など、人々にとっては感謝と畏敬の念を抱く対象であった。
南会津町西部地域の景色を見ていると、やはり川の存在に最も心を惹かれる。ひとけのない山中の渓谷もいいが、川沿いに広がる何気ない集落の景色の中に、川と共に歩んできた人々の歴史が感じられるような気がする。
現在は鮎やイワナなど川釣りの拠点として、多くの観光客を惹きつける場所でもある。只見川の支流であり、西部地域を南北に流れる伊南川を中心として、川の風景を辿っていく。

写真:南郷スキー場から伊南川を見下ろす(2010年11月中旬撮影)

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伊南川の流れ

国道289号下山付近、和泉田入口(2010年11月中旬撮影)

伊南川

 只見川の支流で、西部地域最大の川。尾瀬に近い檜枝岐(ひのえまた)村の山中に流れを発し、南会津町内で舘岩川と合流し、伊南川となる。屏風岩(びょうぶいわ)などの景勝地だけではなく、美しい風景が随所で見られる。7月中旬から鮎釣りが解禁になり、多くの人が訪れる。

屏風岩。2009年10月上旬撮影。
古町より、檜枝岐方面を望む。2010年11月中旬撮影。
南郷方面を望む。雪国にはやはり積雪した風景も似合う。2009年12月下旬撮影。
蛇岩。2009年9月下旬撮影。

国道沿いからも雄大な風景が眺められる

 上流から国道沿いに伊南川(内川までの河川名は檜枝岐川)を辿っていくことにしよう。
 檜枝岐村との境界を越えると見えてくるのが、景勝地の屏風岩だ。この辺りは急流で、そそり立つ岩が力強い風景を形作る。紅葉の名所としても知られており、秋には多くの人達が写真を撮りにやってくる。駐車スペースが広く、遊歩道も整備されているため、間近で絶景を楽しむことができる。
 今回の撮影は10月の上旬ということもあり、寒冷地とは言え、紅葉にはまだ少し早い時期であった。葉がもう少し色づき始めると、白い岩肌とのコントラストで、より美しい景色が楽しめる。

 ロックシェッドをいくつもくぐり抜け、流れを右に左に、せわしなく越えていく。伊南の中心地・古町(ふるまち)まではしばらくの距離だ。
 古町は中世には「伊南の町」と呼ばれ、伊南川流域の中心地であった。河原田(かわらだ)氏の城下町として栄え、伊達軍との戦いの際には川向こうの久川城に一旦中心を移しているものの、その後蒲生(がもう)氏の時代に再び古町に城下町が形成された。現在の趣ある雰囲気も、そうした歴史があるからだろう。
 古町までの道中はどこを取っても素晴らしい景観で、撮影場所は迷いどころ。今回は古町の大イチョウ付近を選んだ。夏場は鮎釣りをする人も多い場所で、周辺には民宿等も点在する。

 南郷(なんごう)方面へ北進し、国道289号・田島への分岐の手前を左に曲がる。伊南川を渡ると、県道351号大倉大橋浜野線にぶつかるが、この道も古くから上州沼田街道の裏街道として利用されてきた歴史ある道である。
 すぐ近くには景勝地の蛇岩(じゃいわ)がある。ここは大蛇が岩に化けたという伝説が残る場所であり、魚も多かったことから、昔は子供達の川遊びの聖地であったようだ。
 南郷は北進するほどに只見方面の山々を望むことができ、川の景観と相まって美しい。特に、さゆり荘の脇を入る林道(※注)を進み、宮床(みやどこ)湿原入口へ至る途中、南郷スキー場からの風景(当ページトップ画像)は雄大で素晴らしい。

※注 本書で紹介する林道の類は、冬期の除雪がされないため、自然通行止めとなります。冬期は国道などの主要道、住民の生活道路のみが通行可能とお考えください。

舘岩川、西根川、鱒沢川の流れ

前沢集落入口より。2012年2月撮影。
歓満の滝。2010年11月中旬撮影。雪が積もらなければ、川岸まで下りていける。
だらめきの滝。2012年2月撮影。こちらは逆に雪が降らなければ見られない景色。もちろん盛夏や紅葉も美しい。
西根川をさらに上流方面へ。2010年10月下旬撮影。

手付かずの渓谷美
深山に広がる癒しの楽園

 舘岩地区では、内川から中山峠の手前まで、舘岩川に沿うようにして国道352号が走っている。終始景観が良く、温泉地や名山も多いことから、観光には絶好のルートだ。

 内川からしばらく国道を走ると、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されている、前沢(まえざわ)集落がある。この場所については「名所・史跡」のページで詳述するとして、ここでは舘岩川の景観にスポットを当てたい。
 伊南川ほどの大きさはないが、山間を穏やかに流れる様は見るものに癒しを与えてくれる。季節ごとに豊かな表情を見せ、冬場は凛とした空気に包まれる。前沢集落入口には橋がかかり、高い場所から舘岩川の流れを見下ろす形となる。

 舘岩川には幾つもの支流があるが、そちらもまた別の趣で美しい。
 国道から木賊(とくさ)温泉へと向かう道へ入ると、支流の西根川が姿を見せる。この川は帝釈山(たいしゃくさん)から田代山(たしろやま)を結ぶ尾根の北斜面が源流だ。景勝地と言わずとも渓谷美を味わえるが、二つの滝は是非見ておきたい。一つは歓満(かんまん)の滝。庶民の歓びが満たされるよう、願いを込め命名された。ささやかながら美しく心地よい響きは、まさに名前のとおりだ。もう一つは木賊温泉の共同風呂・広瀬の湯の手前にある、だらめきの滝だ。こちらは冬に訪れたため、滝の飛沫がそのまま凍りついていた。厳冬期だけ見られる、まさに自然が作る芸術である。

 木賊温泉を越え、さらに先へ進んでいくと、檜枝岐方面への大規模林道と分かれる。しばらくすると車は行き止まりになるが、山深くなるほどに渓谷美も増していく。こちらの撮影10十月下旬。初雪前、紅葉は終わりかけの頃だ。
 なお、この先は田代山への木賊登山口となるが、他の登山口に比べて上級者向けで、時間もかかるようだ。

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