桜の景 - 郡青ひなたweb
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 中田は春の枝垂桜が有名な町。三春の滝桜と並び「福島の桜の横綱」と呼ばれる紅枝垂(べにしだれ)地蔵桜をはじめ、数多くの見事な花を見ることができる。有名所から隠れた名所まで、町をゆっくり回りながら、とっておきの春を探しに行く。

中井田(なかいだ)の桜

中田町赤沼

おしどりの碑近く。田園風景が美しい。

龍光寺

中田町赤沼

本堂西側には子安地蔵尊がある、山の上の静かなお寺。

愛宕(あたご)神社

中田町赤沼

龍光寺の近く。こちらも山の上に静かに佇む。

台の桜

中田町高倉

大滝根川北側の道にかかる巨木。

地元の方からの情報によると、2023年に一部を残し、伐採されてしまったとのこと。見事な木だっただけに残念だ。

毎年見事な花を咲かせる紅枝垂地蔵桜
木の下に佇む延命地蔵尊
整備された「さくらはなもも回廊」。小高い丘を抜け、北側の道路に出られる

紅枝垂(べにしだれ)地蔵桜

中田町木目沢(このめざわ)

三春の滝桜の子孫と言われる桜で、福島県内の桜では滝桜と並び「横綱」と呼ばれる堂々とした佇まい。桜の木の下に延命地蔵尊があることから、「地蔵桜」と称されている。

桜の周囲は郡山市を代表する観光地の一つとして、年々整備が進んでいる。裏山には無数のはなももが植えられ、「さくらはなもも回廊」という名の散策路ができた。ただ、はなももの方が最盛期が早いため、桜と同時に楽しめる時期は短い。とは言え、回廊には桜や菜の花も植えられているため、花を楽しみながらの散策は可能だ。紅枝垂地蔵桜だけを見るのではなく、周囲を含めてお花見を楽しみたい。

五斗蒔田(ごとまきた)

中田町木目沢

木目沢の三匹獅子が奉納される三渡(みわたり)神社の近く。

不動桜

中田町上石(あげいし)

三春の滝桜の子孫と言われている桜。三春町との境界の程近くに位置する。不動堂の境内にあることから命名。

伊勢桜

中田町黒木

県道40号飯野三春石川線沿いの桜。町並みと見事に溶け込んでいる。

在りし日の忠七桜
2019年の倒壊後も生き残った枝に花をつける
木の生命力、桜の本質的な美しさが感じられる

忠七(ちゅうしち)

中田町牛縊本郷(うしくびきほんごう)

戊辰戦争後、宗像(むなかた)忠七氏が会津の人々の霊を慰めるために植えたとされる桜。山の中の静かな場所にある。

地元の方からの情報によると、2019年の台風で木が横倒しになってしまったようだ。しかし類稀なる生命力で、その後も花を咲かせているとのこと。

<追記>
2025年、ようやく再訪を果たし忠七桜の現状を見てきた。GoogleMapで様子は分かっていたが、実際に見るとなかなかに衝撃的だ。生き残った枝が伸び、横倒しのままで花を咲かせる。大木がこのような盆栽的な美しさを見せるとは想像もできなかった。木が持つ生命力を強く感じられる。満開の桜を見るのとは全く違う、独特の美しさがある。花が持つ本質的な美しさなのかもしれない。

周辺地域は綺麗に整備され、桜だけでなく色とりどりの花を楽しめる。一見の価値がある場所だ。

瑞雲(ずいうん)

中田町牛縊本郷

三春町のさくら湖から、県道144号谷田川(やたがわ)三春線を南進し、郡山市に入ってすぐ。

水月(すいげつ)観音堂

中田町駒板(こまいた)

七面の古絵馬が奉納されている観音堂。田村市との境界近く。

情報が古い、掲載が不適切な事項などありましたら、お問い合わせフォーム、あるいは以下コメントよりお知らせください。特に当事者の方や地元の方、何卒ご教示ください。

  1. 藤田和宏 より:

    台の桜は、大変残念ながら今年伐採され一部しか残っていません。そこから西の方の温石平の桜も伐採されました。忠七桜は、2019年の台風19号による大雨で土砂崩れがおき、桜の木が横倒しになりました。ところが、その後も生き続け花を咲かせます。

    • shirahoyu より:

      編集者の木村です。
      現状を教えてくださり、誠にありがとうございます。
      地元の方から寄せられる最新情報により、サイトが生きたものになります。貴重な情報のご提供に深く感謝申し上げます。運営者として大変嬉しく思います。

      それにしても、忠七桜には驚きました。横倒しになった後も花を咲かせる様子がGoogle Mapに掲載されており、なんとも言えない気持ちになります。次の春には見に行きたいと思います。

  2. 橋本瑞穂 より:

    コメント失礼いたします。
    忠七桜を見に来てくれてありがとうございます。
    私は忠七桜の近所に住んでいる者です。
    忠七桜は私が物心つく前から当たり前にそこに居て毎年美しく咲いていました。
    観光客が少し来て、鐘を鳴らしていました。
    近くなのもあり音がよく聞こえいたり、止まっている車が見えたり、坂を登っている人を見かけたりしてました。
    私もよく側まで寄っていたので立つのもやっとな急斜面なのによく咲いていられるものだなと感じていました。
    遠くからもはっきり分かる生命力に溢れた大きな木でした。
    桜が折れるなんて夢にも思いませんでした。
    この町に台風が直撃することはとても珍しく台風が来ている夜に外を見たり少しだけ外に出てみたり幼さゆえにハラハラしつつ好奇心が湧いていたのを覚えています。
    台風が去った朝、外に出て見たらそこにはいつもの木はありませんでした。
    根元がボッキリと折れ、根の一部が掘り返されて露出していました。
    かろうじて樹皮で繋がっているような姿でした。
    その樹皮も自重で今にも裂けてしまうのでは無いかと思う程に頼りなかったです。
    ブルーシートに包まれた姿、桜が根元から折れてしまった、もう咲かないのではないか、撤去するか?という話を親から聞いてとても寂しく感じていました。
    しかし、暫く経っても繋がっている部分はまだ生きているように見えて、木の葉は枯れていない、もしかしたら来年も咲いてくれるかもとと希望が生まれました。
    ドキドキしながら待った次の春1部ではありますが桜はとても綺麗に咲いてくれました。嬉しくて嬉しくて写真を撮ってみたり何度も見に行ったりしてました。
    今夏、久しぶりに近寄ってみると桜は青々と葉をつけ生命力に溢れていました。
    もう春になり桜が咲いても人余り来ません、無人販売所も廃れてしまいました。
    恐らく高齢化が大きな原因でしょう。
    また人が来てくれたら凄く嬉しいし、何だが少し寂しいですがこの桜を独り占め出来るのもまた嬉しく思っています。
    長文失礼致しました。
    素敵な記事ありがとうございました。

    • shirahoyu より:

      編集者の木村です。
      コメントありがとうございます。地元の方の熱い思いに触れることができ、大変に嬉しく思います。
      まず一点、お詫びです。
      いただいたコメントの一部に個人情報を推し量れる部分があったため、こちらで編集させていただきました。何卒ご了承ください。

      普段私たちはお花見をする時、その美しさや儚さにばかり想いを馳せますが、忠七桜は木そのものの持つ生命力を感じさせてくれる、類稀なる存在です。逆説的ではありますが、私は今の姿になったことによって、自然としての魅力がかえって増したようにすら感じています。中田町の誇る、素晴らしい資源です。私が訪れたときには、菜の花や周辺の桜もきれいで、いつまでも見ていたい場所だと感じました。
      ただ、これが観光地として有名になってしまうと、何かを失ってしまうようにも感じます。おっしゃるように、各々の心のなかで独り占めし、生きる力をもらうような場所なのかもしれませんね。

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