田島の三匹獅子 - 郡青ひなたweb - Page 2
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三匹獅子への思い

高野の三匹獅子。この日は立屋沢子安観音で舞われた。

高野地区行政区長 草野文男さん

 草野文男さんは、30年近くにわたり三匹獅子に携わってきた。高野の三匹獅子を改革し、長年後進の育成にも当たっている。
 この行事は集落の人達が古くから守ってきた、言わば地域の宝物。それゆえ広く公開することで技術を盗まれることを恐れ、以前は非常に保守的だったのだと草野さんは語る。
「文化を伝承するためには、まずは多くの人に見てもらい、宣伝をしなければならない。開かれたものにするために努力しました」と草野さん。
 観光客への告知、駐車場の確保、夜間のライトアップなど、より広く三匹獅子を知ってもらうために奔走した。
 雨が降ったら拝殿の中で舞うなど、見物客への配慮も為されるようになった。昨今は大型バスで観覧に訪れる団体も出てくるなど、田島の郷土芸能の一つとして広く認知されている。
「見に来てくださる皆様には、弓くぐりの舞に代表される高野の勇壮な舞を是非楽しんでいただきたい。また、舞う側もこの行事の奥深さを実感できればと思っています」

 草野さん自身、獅子として長年舞った経験から、魅力の反面、大変さも痛感している。舞の種類が多く、子供や若手への伝承は一筋縄ではいかない。それでも生徒達と同じ視線に立ち、20年程の長きにわたって指導を続けてきた。それは、ひとえに継承への思いが強いからだ。
「高野の獅子舞には一つ一つに意味があり、全体のストーリーがつながっていく。その奥深さを伝えていきたい」と草野さん。演じる側の理解が深まることで、より良い踊りになっていく。
 さらに、「これが自分の踊りだと言えるような、一人一人の個性を出していってほしい。そうすることで、より魅力的な舞にしていきたい」と展望を語る。
 かつて教えていた子供達が舞う側、指導の側に回っていく。草野さんが目指した継承の形は、集落の中で脈々と生き続けている。

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