水のある風景~伊南川・舘岩川・西根川・鱒沢川~ - 郡青ひなたweb - Page 2
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鱒沢川。透き通った水が特徴的な美しい清流だ。
2010年10月下旬撮影。
鱒沢川、川べりにて。2010年10月下旬撮影。
鱒沢線(安ヶ森林道)。2010年10月撮影。
中山峠田島側から。2012年2月撮影。

 国道へ戻り、しばらく東へ進んで鱒沢川沿いの林道へ入ろう。この道は日光市の湯西川(ゆにしがわ)へ抜けており、非常に多くのオフロードバイクが訪れる。狭い砂利道ではあるが、自然との一体感は林道特有の感覚だ。渓流のせせらぎを聞きながら、緑のトンネルを抜けていく。秋は落葉を踏みしめながら、色とりどりに染まった景色に包まれる。
 道はしばらく渓流に沿った後、峠のトンネルへ向けて高度を上げていく。路面状況も奥へ行くほど悪くなるため、オフロードバイクや軽四駆が推奨される。なお、今回は林道の走破が目的ではないため、峠へと高度を上げる手前で引き返した。
 未舗装路は気候によってコンディションが大きく変わる。道幅もかなり狭い部分があるため、通行されるときには十分に注意の上、無理な走行はなさらぬようお願いしたい。なお、冬場の走行は不可能だ。

 この他にも田代山へと向かう県道(こちらも途中から砂利道)沿いの湯ノ岐(ゆのまた)川など、支流の美しさには事欠かない。木賊温泉や湯ノ花温泉など、名湯にも是非入ってみてほしい。なお、木賊温泉については、こちらのページをご覧いただきたい。

 最後に、国道352号、中山峠付近の風景を紹介しておきたい。川は見えなくなるものの、高いところから見る山々、緩やかに傾斜を上っていく道路も、また綺麗なものである。
 現在の中山峠は昭和49年に完成したバイパス線であり、難所として知られた旧道の南に位置する。バイパスと言っても、トンネル付近は比較的峠らしい情緒を残しており、特に田島側に抜けた辺りの景色が良い。2月に通った際には、山際で猿達が遊んでおり、時折国道に下りてきては、行き交う車を見つめていた。そんな光景も、この地ならではかもしれない。
 坂道を下って行くと、会津鉄道・野岩(やがん)鉄道の会津高原尾瀬口駅まではすぐの距離だ。この線路が東京・浅草まで通じていることを思うと、何だか不思議な感覚である。

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