柳橋 菅布禰神社秋季例大祭 - 郡青ひなたweb
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柳橋(やなぎはし) 菅布禰(すがふね)神社秋季例大祭

~柳橋の獅子舞、太々神楽など~

写真:太々神楽の奉納。お面をつけないタイプの小神楽。前にある柵は、楽人の転落防止のためのもの。

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取材ご協力:宗像良三さん
取材時期:2011年

柳橋 菅布禰神社秋季例大祭
10月中旬の日曜日開催
中田町柳橋地区にて

※開催の状況については事前に公民館等へお問い合わせください。
郡山市立中田公民館:TEL 024-973-2951

※情報提供ご協力のお願い※

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浦安の舞、獅子舞、太々神楽が同日に行われる秋祭り

太々神楽の奉納。天狗の面をつけて舞う「猿田彦」という座である。

 中田町柳橋は、柳橋歌舞伎を始めとした多くの伝統芸能が残る地区である。江戸時代から続く地域の鎮守様として菅布禰神社があり、毎年秋に例大祭が開催されている。

 この例大祭では、郡山市の重要無形民俗文化財に指定されている柳橋の獅子舞、太々神楽(だいだいかぐら)をはじめ、少女達による神前の儀・浦安の舞などが披露され、いずれも古くからの伝統的な方法で奉納されている。
 三つの舞が同日に行われる祭礼は非常に珍しく、地区内外から多くの人が訪れる。古くは歌舞伎も同時に奉納されていたようだが、見物人の増加によって独立、毎年9月中旬の日曜日に「柳橋歌舞伎」として開催されるようになった。(こちらを参照)

 秋季例大祭は毎年10月の中旬に行われている。長年16・17日に日を固定して開催されていたが、現在は前後の土曜・日曜に改められた。1日目は本祭りとして神事の後に浦安の舞、獅子舞、太々神楽が奉納される。2日目は末社である天満神社、清川神社、出羽神社、天王(てんのう)様の順に、獅子舞を奉納しながら回る。
 ただし、2011年は宮司の代替わりや震災の影響等が重なり、2日かけていた祭礼を1日に縮めて行われた。日曜日のみの開催となり、午前に浦安の舞、獅子舞を奉納した後、午後から末社を回り、夕方にかけて太々神楽が奉納されるというスケジュールであった。今後もこの体制で続けられる可能性もあるといい、執筆時、2012年度以降の予定は未詳だ。見学の前に中田公民館(TEL 024-973-2951)等へお問い合わせを。

浦安の舞。巫女は地元の少女達。社殿の中で舞う厳かな儀式だ。

浦安の舞

 さて、3つの舞の特色を一つ一つ見ていきたい。

 神事の後にまず行われるのが浦安の舞である。これは巫女神楽(みこかぐら)の一つで、全国さまざまな場所で行われている舞だ。「浦」とは心を意味する古語で、心中の平穏を願い奉納される。
 巫女装束の少女達が、扇や鈴を手に社殿の中で舞う姿は優美だ。全体的にゆったりとした舞で、厳かな雰囲気に包まれる。
 参加しているのは地元・御舘(みたて)小学校の高学年の少女達。一人舞、二人舞等を行う地域もあるようだが、柳橋では4人での舞となる。練習期間は2週間程。これはメンバーを毎年変えるわけではなく、卒業で抜けた人員を補う形を取っているため、経験者が多いからこそだ。
 練習期間には専門の指導者がつく他、子供達同士でも教え合って互いの信頼関係を深めていく。また、例年夏休み以降、田村郡や郡山東部で浦安の舞を披露する神社の巫女達が集まり、合同の講習会が開かれている。そこにも参加して技術を磨いているのだ。

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