第1回 いわき市南部海岸通り - 郡青ひなたweb - Page 2
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三崎公園・いわきマリンタワー

丘を登る手前、洞窟のある松下海岸公園。コンビナートを望む景色と、夕日が綺麗なスポットだ。洞窟は現在立ち入り禁止。2021年撮影。
いわきマリンタワーより、北方を望む。2008年に撮影。
公園は市民憩いの場。特にこの港の見える丘は人気。2021年撮影。
マリンタワー外観。春は桜が綺麗な場所でもある。2014年撮影。

 小名浜中心部から県道を海側に迂回するように小高い丘を登っていくと、空の青に鮮やかに映える白いタワーが見える。三崎公園内にそびえる、いわきマリンタワーだ。高さ約60メートル、海抜106メートルから眺める360度の大展望は、遠く水平線までも見渡せ、素晴らしいの一言。北には漁港や穏やかな浜辺が、南には工業地帯が一望でき、いわきの景観の魅力を一度に味わうことができる。

いわきマリンタワー
小名浜下神白字大作93
Tel 0246-53-2448
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永崎海岸

 いわきマリンタワーから坂を下って海辺の道に戻り、県道15号小名浜四倉(よつくら)線と交わると、まっすぐに伸びる海岸線の道となる。ここが永崎海岸だ。丘の上のマリンタワーが景色にアクセントを添え、見渡す太平洋が綺麗だ。潮風が心地よく、ドライブでは是非立ち寄りたい。

 震災後は堤防復旧工事により、道路からの景色は大分変化した。堤防が嵩上げされ、防災緑地が設けられるなど、震災の教訓を生かした新たな景観が形作られた。他地域から来ると仰々しくさえ感じられるが、これは二度と被害を出すまいという人々の強い想いの現れだろう。

 なお、震災後の現状に於いて、「海を常に見ながらドライブをしたい」という需要に応えてくれるのは、車ではなく自転車である。南・勿来の関公園~北・久之浜防災緑地(2号緑地)まで実に53キロにも及ぶ「復興サイクリングロード」が整備され、「いわき七浜海道」として令和3年に全線開通した。基本的に新しく作った堤防際に道が設けられているため、海を五感で感じながら走ることができる。
 このルートは本誌が特集している第1回と第3回のほぼ全線を網羅しており、体力が許すのであればお勧めしたい。

震災前の永崎海岸。たくさんの人で賑わっている。2008年撮影。
2012年。北方を望む。
2013年。南方を望む。遠くマリンタワーが見える。
2021年の海岸通り、中之作漁港手前。堤防→防災緑地→道路という構造になっている。道路に描かれた矢印は自転車道のもの。

中之作(なかのさく)漁港・江名(えな)漁港

中之作漁港。漁船や釣り人の姿が見られ、漁村らしい風景だ2021年撮影。
こちらは江名漁港。2021年撮影。

 永崎海岸を過ぎると、景色は漁港のものへと変わっていき、中之作漁港、江名漁港と続く。停泊している漁船や町並みからは、海辺の町のまた違った風情が感じられる。釣り人が多いスポットでもある。

二見ヶ浦(ふたみがうら)

 江名の先、合磯(かっそ)岬を臨む浜辺が二見ヶ浦だ。伊勢の二見ヶ浦と似ていることから名づけられた。江名の町並みから岬へと続く坂道も趣がある。
 周辺は車を停めておく場所が見つからないため、豊間海岸から「いわき七浜海道(自転車道)」で歩いて来るのがいいだろう。

岬の左側に見える二つの小島が印象的。2008年撮影。

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