山国の古くからの生活や、歌舞伎の歴史などを展示
奥会津博物館
奥会津博物館は郷土の民俗・歴史資料などを収集し、広く一般に公開することで、奥会津地方に親しんでもらおうと、平成6年7月に開館した施設だ。
収蔵している民具の数は約25,000点にもおよび、そのうち5,058点が国の重要有形民俗文化財。館内にはおよそ3,000点が「山・川・道」の三つのテーマに区分されて展示されている。
取材ご協力、写真掲載許可:奥会津博物館
奥会津博物館
〒967-0014 南会津郡南会津町糸沢字西沢山3692−20
TEL 0241-66-3077 / FAX 0241-66-3088
開館時間:午前9時〜午後4時 年中無休(年末年始を除く)
大人300円 / 高校生200円 / 小・中学生100円
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山コーナー
山のコーナーでは、奥会津に点在していた
会津若松では古くから漆器業が盛んであった。漆器の素地である木地の材料には、トチ、ブナが最も適していた。奥会津の山々には豊富なブナ林があり、木地師達は良木を求めて移り住み、木地わんを作って会津若松へ出荷してきた。
会津若松の木地わんの多くは、奥会津から出荷されていたそうだ。
川コーナー
道コーナー
かつて江戸幕府の徴税地であった南山(奥会津地方)は、この地から年貢などが直接江戸へ納められていた。そのため、幕府の蔵入地という意味で「
ここでは当時の運輸の工夫などを知ることができる他、山村で生み出された様々な運輸用具を見ることができる。
郷土芸能
先述した3つの展示の他、郷土芸能として農村歌舞伎や藍染めが紹介されている。
奥会津は歌舞伎が盛んな地域で、福島県内で確認されている歌舞伎舞台の多くが、奥会津に集中していると言われている。
奥会津地方には歌舞伎衣装を貸し出していた家があり、展示されている衣装は、南会津町
中丸家では、歌舞伎衣装を近隣の一座へレンタルしていた。現在は奥会津博物館南郷館に収蔵されており、その一部をここで展示している。