安達ヶ原 鬼婆伝説
天台宗 真弓山 観世寺
写真:阿武隈川ほとりの黒塚。お寺から歩いてすぐだ。
取材ご協力:真弓山 観世寺 中村
真弓山 観世寺
二本松市安達ヶ原4-126
TEL 0243-22-0797
拝観時間:9時~16時30分
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現代を生きる私達に、たくさんの教訓を投げかける
国道4号から旧
ここ安達ヶ原は「
その昔、京都のある公家屋敷に「
そうして訪れたある晩秋、
岩手はこの時とばかりに、伊駒之助の居ぬ間を見計らって恋衣に刃を向けた。しかし恋衣が身につけているお守袋が、岩手に悲しい現実を突きつける。
恋衣は、自分が昔別れた実子だったのだ。岩手は気が狂い、鬼と化してしまった。以降、宿を求める旅人を次々に殺していく。
それから数年が経ち、紀州熊野の僧である
祐慶もやはり鬼婆に殺されかけるが、
祐慶は鬼婆を阿武隈川のほとりに葬り、そこが現在の黒塚であると言われている。
この如意輪観音が祀られているのが、黒塚近くの「真弓山 観世寺」だ。
住職の中村孝純さんは、「観音様自らが罰を下されたことからも分かるとおり、悪い行いには必ず報いがあるのです」と語る。
人の「情」とは何なのか。様々なテーマを、現代の私達に問いかけているように思う。
※笈…諸国を行脚する時、修行僧が仏具や衣服を入れて背に負う箱
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