二本松の名所・旧跡 - 郡青ひなたweb - Page 5
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智恵子大橋

智恵子大橋から安達太良山を望む。
智恵子大橋。平成に入ってから完成した橋で、それ以前は渡し船が通っていたようだ。
夕景の美しさも格別なものがある。

旧安達町方面

 阿武隈川にかかる橋は数あれど、「智恵子大橋」は最も景色の美しい橋の一つかもしれない。ここは安達太良山と阿武隈川の美しさを一度に楽しめる場所だ。
 橋の名は、二本松市(旧安達町)出身の高村智恵子から。安達広域農道の一部として、和紙の里として知られる上川崎地区と、長下地区をつないでおり、毎日多くの車が行き交う。

智恵子の生家・智恵子の杜公園

智恵子の生家。現在の地名は二本松市油井。県道129号二本松安達線沿いにある。
智恵子の杜公園、詩碑の丘より。
智恵子の杜公園内、「樹下の二人」詩碑。
智恵子の杜公園内、鞍掛の碑。片倉小十郎のエピソードに依る。

旧安達町方面

「智恵子抄」で知られる高村智恵子は、旧安達町の造り酒屋で生まれた。修復・保存された生家は、当時の面影をそのままに訪れる人を楽しませてくれる。裏手の記念館も共に訪れれば、より深く智恵子の世界に浸ることができる。

二本松市智恵子記念館
住所:二本松市油井字漆原町36
時間:9時~16時30分(水曜休館)
料金:大人410円 / 小中学生210円
お問い合わせ:TEL 0243-22-6151

 記念館から裏道を歩いて行くと、「智恵子の杜公園」に辿り着く。ここは夫の光太郎と智恵子の思い出の地。鞍石山(くらいしやま)という小高い山である。
 山の名は、かつて伊達家の片倉小十郎が二本松城を攻める前、この山で馬の鞍を下ろし石にかけたことに由来している。
 山一帯が整備され、安達太良山や阿武隈川を遠く眺めながら散策を楽しむことができる。ところどころに詩碑が設けられているので、智恵子の世界と眼前の景色を重ね合わせてみるのもいいだろう。

あだち湖(山の入ダム)

秋の風景
冬の風景

旧安達町方面

 旧安達町内北部、渋川地区の山中にひっそりと佇むダム。山の入川に灌漑用に作られ、2004年に完成した。西側を走る農免農道(県道354号で古家から分岐)からアクセスすると訪れやすい。車を止めてバス釣りをしている人が多いところだが、風景も秀逸。

川面(かわづら)河畔公園

川面河畔公園から。県道117号二本松川俣線を東進、川の手前を北へ入る。
対岸は漕艇場だ。

旧安達町方面

 中通りの住民にとっては、あまりにも身近である阿武隈川だが、二本松市内を巡っているだけでも様々な表情があり、その美しさや雄大さに驚かされる。
 市内最北部、福島市との境界にほど近い川面河畔公園(二本松市下川崎)も、そんな場所の一つ。正面には阿武隈漕艇場(そうていじょう)があり、カヌー競技が行われる場所だ。遠く新舟橋が景色にアクセントを添えている。

稚児(ちご)舞台公園

稚児舞台公園から。安達広域農道から東へ入っていくなど、様々な道路があるが、道が細く少々分かりにくいので、ところどころに出てくる案内板を参考にしたい。
同、この辺りの阿武隈川の流れは急峻だ。

旧安達町方面

 上川崎地区周辺で阿武隈川は大きく蛇行しながら流れを東から北へ徐々に変えていく。稚児舞台は大小様々な岩が連なり、県下10景に選ばれている景勝地だ。
 この独特の地名には、源義家の戦勝祝いに稚児を岩上で舞わせた話など、いくつかの説がある。
 園内では様々な名石が見られる他、虚空蔵尊、不動明王が祀られている。また、雪柳(稚児ざくら)の群生地にもなっており、春先には岩場に咲く可憐な花を見ることができる。

県道73号

江口付近。川の流れを眼前に安達太良山を望む。
この辺りは整備された道の脇に狭い旧道がある。そこから見下ろす川の風景がとても良い。

南部(杉田等)

 最後に、郡山から二本松を結ぶ県道73号二本松金屋(かなや)線を紹介しておきたい。この道は基本的に阿武隈川東岸に沿って郡山~本宮~二本松を結んでいる道だが、本宮~二本松間は非常に狭く、国道4号がこれだけ整備されている現在、利用する人は多くはない。ただ、晴れた日に阿武隈川の変わりゆく景観を楽しむにはもってこいで、なかなかに味のある道だ。対向車や路肩に注意し、自然を楽しみながらゆっくりと走りたい。

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