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上川崎和紙の魅力

二本松市和紙伝承館

平安時代に起源を持つ二本松の伝統産業。紙漉き体験でその伝統に触れる。

取材ご協力:株式会社安達町振興公社

二本松市和紙伝承館
二本松市下川崎字上平33-1
(道の駅「安達」智恵子の里 上り線内)
TEL 0243-61-3200

紙漉き体験、工芸品体験は通年受付中。(1/1のみ休み)
体験時間:毎日9時~17時(受付は16時まで)
なお、予約が必要なものもあるので事前に確認を。
ホームページはこちら

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道の駅「安達」智恵子の里の一角にある、二本松市和紙伝承館。
和紙漉体験室。作るものによるが、通常20~40分程度の工程となる。
体験料金は、はがき500円、色紙700円など。
和紙漉体験の様子。
筆者も実際に体験してみた。拙さはご勘弁を。
こちらは販売品。和紙を使った様々なものを取り扱う。

 二本松市北部に位置する上川崎(かみかわさき)地区は、阿武隈川の近くという地の利を生かし、古くから和紙の産地として知られてきた。
 その起源はおよそ千年も前に遡り、平安時代には「みちのく紙」と称されて大そうな人気を博したと言われている。その後、二本松藩丹羽氏の時代に紙漉きが奨励され、現在の手漉き和紙の基礎が形作られた。

 この長い歴史のある和紙を広く伝えていくため、平成13年にオープンしたのが、二本松市和紙伝承館だ。 「多くの人が訪れる場所で魅力を発信していけたら」と、道の駅「安達」智恵子の里内に開設された。
 展示・販売コーナーには和紙製品を中心に、民芸品など様々なものが所狭しと並ぶ。和紙漉体験室では、紙漉き体験や工芸品体験を随時受付中だ。

 筆者も実際に紙漉きに挑戦させていただいた。「漉き」→「脱水」→「乾燥」と一つ一つ工程を経ていくが、元来の無器用さも手伝い、そうそう上手くはいかない。しかしスタッフの遠藤さんの丁寧なご指導もあり、最終的にはどうにか見られる形になった。触り心地や色合いなど、どこか温もりを感じさせてくれるのは和紙ならではだろう。

 現在は一般のお客さんの他、学校やクラス単位で子ども達が体験に訪れることも多いと言う。郷土の伝統文化を身近な場所で体験できることの功績は大きい。
「講座や体験を通してもっともっと魅力を伝えていきたい」と遠藤さん。多くの人に実際に和紙に触れてもらうことで、想いは伝播していくことだろう。

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