福島県指定史跡
鴫山 城跡
町のシンボル愛宕山に、中世築かれた歴史ある山城
取材ご協力:ミナトグループ 湊田幹夫さん、まちの案内人 小椋宏夫さん
歴史事項文章協力:高良和弘さん
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鴫山城は田島観光の拠点。
ゆっくり街歩きを楽しもう。
会津田島駅に降り立つと、正面に小高い山が見える。町のシンボルとして町民に愛される
この地は
その後、
この歴史ある山城を可能な限り復元しようと昭和48年から地元の有志が立ち上がり、昭和50年に「鴫山城址史蹟公園建設促進期成同盟会」が設立される。田島は南会津地方の中核都市。その個性を生かし、都市的機能の中に街中観光の拠点づくりを進めていくのが目的だ。鴫山城を中心とし、観光客に田島の街を歩いてもらう。
折しも浅草と会津若松が一本のレールで繋がれる計画が進行中で(現在の東武鉄道、
会の結成当初から尽力し、会長を務める
愛宕山山頂には愛宕神社が祀られ、山頂まで散策路が通っている。その整備や案内板の設置、石垣や堀の復元など、史跡として多くの人が楽しめるような形を目指した。
昭和57年には県の指定史跡になったことにより、教育委員会の協力を得られ、それが整備に拍車をかけた。
「観光客の方に楽しんでもらえるだけではなく、歴史的価値がある場所だということが町民にも伝わり、心の
愛宕山は田島小・中学校の校歌にも歌われるなど、町のシンボル。平成21年からは10月のスポーツの日 前日の日曜日を利用し、「鴫山城まつり」と題し、歌舞伎の上演を行なってきた。平成23年の公演では鴫山城をテーマにした創作歌舞伎「
「今後は保護と活用がテーマ。町のイベント等を通し、より多くの人に魅力をアピールしていきたい」と湊田さん。
愛宕山は標高749メートルと、散策にそれ程構える必要はない。山頂からは田島の街や山並みが一望でき、一見の価値がある素晴らしい景色だ。散策路で鴫山城址を一周することができるので、案内板を参考に史跡歩きを楽しむのもよいだろう。また
祇園祭の季節はもちろん、雪の積もる冬期以外は通年自然と共に歴史を楽しめる。田島が誇る史跡を、是非歩いて体感してみてほしい。
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