ぶらり歴史散策 - 郡青ひなたweb - Page 4
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中町・八幡町(はちまんまち)方面

三春郷土人形館
百杯宴の碑。安積国造神社ご提供。
五千石代官屋敷跡
不動山散策路

川のせせらぎを聞きながら、歩く裏道
蔵のある美しい街並みに出逢う

 役場裏手の道は、桜川沿いの小径となっているが、この道を西へ歩いていくと何とも趣のある街並みが広がっている。この辺りは「裏道」と呼ばれ、随所に蔵のある家が残されている。

 まずは三春郷土人形館に立ち寄ってみよう。こちらのページで特集した三春人形の歴史や、貴重な展示品の数々を見ることができる。白い蔵の外観が何とも美しい。
 人形館の裏手、桜川を挟んだ草地の上には百杯宴(ひゃっぱいえん)の碑がある。これは先述の河野廣中の師である、儒学者・川前紫渓(かわまえしけい)にまつわる石碑だ。酒好きの紫渓は、友人から盃を送られることが多々あり、ついにその数が100に達したときに記念の宴を設けた。その記念の碑であり、碑の撰文者はこちらのページで取り上げた安積艮斎(あさかごんさい)だ。なお、百杯宴の碑そばには時計台もあったが、近年三春駅前に移された。

 裏道へ戻り、川のせせらぎを聞きながら西へ進んでいくことにする。最初の橋を渡ると見えるのが、五千石(ごせんごく)代官屋敷跡だ。ここには秋田盛季(もりすえ)が家督相続時に分家した、旗本秋田家の代官屋敷があった。裏の不動山へ散策路も伸びているので、こちらを歩いてみるのもいいだろう。

大神宮や古くからの商店が立ち並ぶ

 橋へと戻り、西へ向かう。しばらく歩いていくと大神宮橋だ。ここは三春大神宮の入り口。長い参道の先には、大きな拝殿、本殿がある。ここには太陽神と農耕神が祀られており、広い敷地内は自然でいっぱいだ。毎年10月のスポーツの日前の土日には、秋季例大祭が行われ、大変な盛り上がりを見せる。こちらの特集を是非ご覧いただきたい。
 さらに西へ進めば日蓮正宗の法華寺(ほっけじ)だ。三春で唯一の日蓮正宗の寺である。近年桜川の改修工事が為され、付近は綺麗に整備されている。

 ここから道を北へ折れ、国道288号に合流しよう。国道沿いは多くの商店が立ち並ぶ一角で、城下町三春の中心地らしい風格が感じられる。

 最後に、国道を挟み北側にある愛宕(あたご)神社にお参りしたい。ここは中町の鎮守で、背後が森の散策路になっている。龍穏院まで歩いて抜けられ、竹林が見事だ。拝殿に向かって右側にあるケヤキの大木も迫力があり、町指定の天然記念物になっている。

三春大神宮
法華寺
愛宕神社

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