郡山布引 風の高原
湖南町赤津
2007年の2月に運転を開始した、風力発電。33基ものプロペラが悠々と回る。
初めてこの場所を訪れた人は、誰もが歓喜の声を上げる。猪苗代湖を見下ろす、標高1000メートルを超える広大な高原は、それくらい美しい。夏は向日葵が、秋は秋桜が咲き乱れ、広大な風景に彩りを添える。
もともとは布引大根の産地として知られていた場所であり、時期によっては地元の農家や商店が直売を行なっていることもある。かつては狭かった道路も、カーブの部分を中心に拡幅され、通りやすくなった。単に電気をつくっている場所というより、郡山市の観光資源の一つとして認識され、定着してきたように感じられる。
東日本大震災以降、再生可能エネルギーが脚光を浴びている。原子力事故の被災地であるこの県だからこそ、訴えていけることがあるように思う。
湖南の美しい自然の中だからこそできた新名所は、地元の人々の心を癒し、新しい時代を予感させる希望となるに違いない。
なお、冬期は除雪がなされないため冬期閉鎖となる。残雪次第となるが、例年4月下旬のミズバショウ祭と同日頃に解除となり、車で上がれるようになる。
赤津のカツラ
湖南町赤津
布引高原へと通じる山道の途中にあるカツラの大木。国指定の天然記念物で、推定樹齢350年以上の巨木だ。
赤津は昔から年貢として竹を納めていたくらい、竹が豊富な場所であった。竹は沢伝いに町まで引っ張ったそうだが、その際、沢沿いのこの木が邪魔になってしまった。あるとき木こりが2日がかりで伐ろうとしたところ、半分伐った日の夜にものすごい音がして、次の日には木が元に戻っていたのだそうだ。それ以降、誰も刃を向けなくなり、今日まで守られてきた。
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