湖南の名所・旧跡など - 郡青ひなたweb - Page 3
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隠津島(おきつしま)神社

県道235号より。ところどころで鳥居が見られる。
本殿
風穴堂への道
風穴堂。蛇の神様が祀られている。

湖南町福良

 原生林生い茂る神社。「福島県緑の百景」にも選ばれている。境内林として木が伐られないままに残っているため、数々の大木がひしめいている。真夏でも空気がひんやりとしており、神聖で厳かな雰囲気が漂う。
 ここは今から1000年以上前、九州筑紫(つくし)国の宗像(むなかた)一族が福良に進出してきた際、宗像三女神を勧請(かんじょう)したのが始まりであるとされる。この三女神は玄界灘の守護神であったことから、馬入(ばにゅう)峠へと至るこの道中にて、旅の安全を祈願する守護神として崇められた。
 裏の風穴堂(ふうけつどう)には蛇の神様が祀られており、ここでは商売繁盛を祈願する。県道235号羽鳥福良線にはところどころに鳥居が残されており、かつての街道の姿も感じられる。

菅滝(すげたき)

湖南町福良

 隠津島神社のすぐそば、馬入峠へと至る県道沿いにあり、雨乞いの聖地として知られる。郡山市の「水とふれあう名所10選」にも選ばれている。
 ブナやナラの木々に包まれ、何とも神秘的である。隠津島神社と共に、荘厳な雰囲気を作り出している。

座頭ころばし

湖南町舟津

 湖南港のそばにある断崖絶壁の山。「座頭ころばし七曲り」と呼ばれ、急な山道の旧道であった。座頭市が突き落とされたという伝承が残る地で、それだけ急峻な難所であったということだろう。現在も湖南港からケアハウスの方を眺めると、その険しい姿を見ることができる。

水芭蕉群生地

湖南町馬入新田

 馬入新田(ばにゅうしんでん)には水芭蕉の咲く湿原があり、春になると美しい花を咲かせる。毎年4月下旬にはミズバショウ祭が開催され、訪れる者を楽しませてくれる。

口留番所(くちどめばんしょ)

湖南町馬入新田

 馬入峠への湖南側の入り口である馬入新田には、江戸時代の1667年に、会津藩の口留番所が設置された。これは江戸廻米路(かいまいじ)(江戸へ米を送るための経路)が馬入峠経由で拓かれたためである。この地に農民が村を拓いてから、まだ三年の時のことであった。
 この番所では、馬入峠越の国境の防備と、専売品の監視にあたった。近年、この場所から門柱の土台石も発見された。
 集落の南側に目印となる大きな松の木があり、記念碑が立てられている。県道235号羽鳥福良線を走っていけば、すぐに見つけられる。

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