いわき市南部渓谷美
鮫 川・戸草 川・四時 川
写真:四時川。晩秋の渓谷美。
取材ご協力:いわき市総合観光案内所(TEL 0246-23-0122)
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鮫川
様々に表情を変えながら海へと流れていく
今回の取材は植田から県道20号いわき上三坂小野線、県道14号いわき石川線と、鮫川に沿って辿ることにした。まず立ち寄ったのが遠野町滝にある龍神峡(写真1、2)。
ここは急流がつくる景勝地で、その昔漂泊の歌人であった西行も訪れたとされ、地元有志による歌碑が立てられている。龍神橋の上から見下ろす景観が特に素晴らしい。
県道に戻り北上する。すぐに湯本方面から来る県道14号に合流し、進行方向を北西へと変えた。この辺りでは川はすっかり穏やかな流れに変わっている。支流の
ただ川と川が交わっているだけなのに、どうしてこんなに雄大な景色になるのだろう。辺りも山深くなってきて、自然に抱かれているような気持ちになる。
御斉所トンネルを越え、石川郡古殿町方面へ。山間を縫うように流れる川と、寄り添う道路。景色はまた表情を変え、丸い石が目立つようになる。
やがて、いわき市の西端、
ここからは追記になる。この記事をリライトしている2021年現在、県道14号いわき石川線は盛んにバイパス化の工事が行われている。一つ工事区間が終わると、また次の工事区間という形で、道を広くまっすぐにし、適宜新しく橋を架けるなど、かなり大掛かりな工事になっていることが窺える。近い将来、線形が変わって非常に快適な道になる一方、この記事にあるような風景は、見ることが難しくなるかもしれない。
なお、工事の関係上、昔のように「景色を見るためにちょっと停車できる場所」を発見するのが難しくなっている。(だいたいそういうところには現場作業員の車が停まっている)
非常に景色がよい道路だけにもったいないような気もするが、観光は工事の進捗を見ながらということになるだろう。
戸草 川
山の中をゆく細く緩やかな流れ
木漏れ日が差すゆったりとした時間
鮫川の支流の一つ、田人町石住
この川に寄り添うように県道390号才鉢前山線が通っている。山間を通る隘路で、冒険心はくすぐられるが、如何せん落石等での通行止が頻発する。
まずは北部・田人町石住の鮫川との合流地点付近で撮影。森の間をさらさらと流れる戸草川と、鮫川の雄大な流れとの対照が印象的だ。
この先県道を南下していけば、深山幽谷の渓谷美が楽しめるが、取材時は決まって通行止に見舞われ、やむなく県道71号
この辺りは堀切の滝という落差の大きな滝があるため、流れは急峻だ。いつの間にか県道との高低差も開いてしまったため、川べりに下りられそうな場所を見つけて撮影した。
同じ戸草川でも、場所によって全く表情が違う。滝周辺の流れを見ていると、力強く凛とした美しさが感じられる。川幅が広くなって落差がなくなれば、再び静かでさらさらとした流れへ。ただ歩いているだけでも、景色の変化が見て取れて趣深い。
残念ながらこの先には本格的なゲートが設けられており、道路コンディションが整わない限り通り抜けは無理そうだ。仮に通行できたとしても道路幅が非常に狭く、細かな落石も多いことから、無理な通行はお勧めしない。今回のように適宜徒歩・自転車等も交え、景色を楽しむのがよいだろう。
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