四倉 海岸
国道6号と交わると、四倉海岸だ。南側は広々とした海水浴場で、美しい浜辺が広がっている。一方で北側には漁港の風景が広がる。付近には「道の駅よつくら港」があり、休憩や買い物によさそうだ。
道の駅よつくら港
いわき市四倉町5-218-1
TEL:0246-32-8075
ホームページはこちら
波立 海岸
四倉海岸を過ぎてすぐ、いわき蟹洗温泉の先で、国道から海沿いの道へ右折する。平成29年に国道6号の久之浜バイパスが全通し、国道は海を見下ろす高台を通るようになった。非常に高規格な道路で、交通量も多い。
一方の旧国道6号は、県道395号四倉久之浜線となった。こちらは波立海岸を経由し、海沿いを通る景色の良いルートだ。現在は高い堤防で囲まれた浜辺が多い中で、海をすぐ横で見られる場所は貴重だ。
北上するほどに岩場が連続し、打ち寄せる波の様も少々荒々しくなっていく。山と海との間を潜り抜けるように走り、やがて景色が開けると波立海岸だ。
歩道は海岸を見下ろす高台に抜けるため、海岸の様子が一望でき、思わず息をのむ美しい風景が広がる。
浜辺から赤い橋がかけられているが、これは奥の弁天島へお参りするためのもの。海とここの鳥居を絡めた朝日が非常に美しく、初日の出の名所にもなっている場所だ。(初日の出の様子は第5回の記事を参照)
道路を挟んだ向かいが波立薬師。「ここの海岸の玉砂利を持ち帰ると薬師如来の御威光にふれ、眼病を患う」という旨を記した注意書きがあった。
久之浜
久ノ浜駅の手前で、県道395号から一つ海寄りの道へ入っていくと、昔ながらの商店が軒を連ねた一角がある。 久之浜の町並みだ。木壁の家々が立ち並び、漁港の町独特の風情が感じられる。
道路はすぐに県道157号久之浜港線へぶつかる。東に進んで間もなくで
この辺りも復興により随分風景が変わった。海辺一帯に防災緑地が設けられ、大久川を渡る
この先で県道は行き止まりだが、漁港へ向けて時折車が通り過ぎていく。魚市場も再開し、かつての賑わいが戻ったようだ。新たな風景が人々の生活に溶け込み、それが新しい街の風景になっていく。それはいわき全体に言えることだが、特にこの久之浜周辺は人々の生活の匂いが濃い地域だけに、一層そう感じられた。
金ヶ沢 ・末続
県道395号へ戻り、北へ。大久入口の信号を右折し、山を登っていく。ちょうど久之浜漁港北側の金ヶ沢地区に位置するのが、久之浜市民運動場だ。
ここはソフトボールや軟式野球のためのグラウンド。使用料金は無料で、海風に吹かれながら、気持ちよく汗を流せそうだ。なお、使用には市のホームページ等から予約が必要。夜間照明設備のみ、1時間につき1,100円かかるとのこと。普段は入口が施錠されている。
県道に戻る。間もなくで国道6号久之浜バイパスとぶつかり、交通量の多い道となる。いわき市の最北端、末続地区はもうすぐだ。
「末続駅」の案内板が出てきたら右折して細道へ。駅と言っても小さな集落へのアプローチの途中にぽつんとあるかわいらしい駅で、都会の人が想像する規模とは大分違う。昔ながらの趣ある駅舎が、今も変わらず迎えてくれる。
国道から駅へは坂道を下ってくるのだが、その先も急な坂が続いている。常磐線の線路をくぐると、やがて眼下に海が広がる。
辺りは山に囲まれた静かな海辺の町といった雰囲気。商業施設がない分、海とそこに暮らす人々が作り出す穏やかな時の流れが感じられる。
旅の軌跡
平薄磯より、県道382号豊間四倉線を北上、途中東に折れて富神崎に立ち寄りながら、新舞子浜、四倉へ。まっすぐな道で、気持ちのいいドライビングスポットだ。→ 四倉からは国道6号を北上、すぐに県道395号四倉久之浜線へ。波立海岸に立ち寄った後、久ノ浜駅手前で、海沿いの商店街の道に入る。→ 県道157号久之浜港線とぶつかったら右折。漁港まで寄り道する。→ 県道395号へ戻り、北上。途中東に折れ、久之浜市民運動場に寄った後、さらに北上。国道6号と交わり、間もなくで末続へ。
なお、現在は復興道路として整備された自転車道「いわき七浜海道」が当特集のルートに近い(自転車道は久之浜まで)。時間と体力が許せば、サイクリングもいいだろう。
情報が古い、掲載が不適切な事項などありましたら、お問い合わせフォーム、あるいは以下コメントよりお知らせください。特に当事者の方や地元の方、何卒ご教示ください。