磐梯町 山と清流 - 郡青ひなたweb
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磐梯町 山と清流

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磐梯山をはじめ、厩嶽山うまやさんや羽山など名峰がつくる景色は、春夏秋冬見る者を楽しませてくれる。町内の主要道を車で走るだけでも、見渡す景色に感動できるほどだ。

山に分け入れば、自然との一体感を感じながら雄大な景色を楽しめる。磐梯山の登山者は年間25,000人近くにおよび(※注)、多くの人を惹きつけている。季節ごとの景色の移ろいはもちろん、山頂や登山道から望む猪苗代湖、桧原湖は格別だ。八方台登山口から登れば、鎖場やガレ場もなく、初心者でも挑戦しやすい魅力もある。

深山幽谷は水の恵みももたらす。ところどころで見られる滝は、流れる水の清らかさと、水のある風景の美しさを教えてくれる。
磐梯山の麓では、豊かな水(伏流水、湧水)が利用されている。農業や工業はもちろん、酒造にも使われ、会津が誇る銘酒が生産されている。湧水は導水管によって慧日寺資料館でも飲むことができ、近隣の人々に親しまれている。

今回の特集では、八方台登山口から登った磐梯山の風景や、山麓の湧水池、滝がつくる風景を紹介する。磐梯町の山と水の素晴らしさを実感しよう。

(参照:磐梯山 登山者数調査結果 | 東北地方環境事務所)

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磐梯山

猪苗代湖から見る磐梯山。雪をかぶる冬が一番綺麗だ。1月に猪苗代町内から撮影。手前には飛沫氷も見える

郡山方面から会津若松に向かうと、磐梯山の美しい姿が眼前に現れる。旅人は磐梯山を見て、会津に来たことを実感する。どこからでも見える堂々たる姿は、会津の象徴なのだ。

磐梯山は、その堂々たる姿から、古くは山岳信仰の対象だった。かつては「いわはしやま」とも呼ばれ、名前からも深い信仰が感じられる。梯は「はしご」をあらわす。天にかかる磐のはしごなのだ。

磐梯山は会津地方のほぼ全域から仰ぎ見ることができる。地形的にも信仰を集めやすかったのだろう。
現在は信仰の習慣こそ薄れたものの、「会津の象徴」として、人々の心を惹きつけている。

登山口は6ヶ所ある。山頂までの往復にかかる時間は4時間~7時間程度。初心者から健脚向けまで、目的や技量によって選べる。

万人におすすめできるのは、磐梯山ゴールドラインの途中にある、八方台登山口から登るルートだ。
ゴールドラインでかなりの高度を稼ぐため、山頂まで高低差が少ない。鎖場やガレ場もなく、よく整備されている。往復で通常4時間程度で、手軽さもある。

ただし、シーズン中の入山者数は全登山口で最多だ。八方台だけで2万人を超える年もある。訪れる曜日や時間帯によっては、駐車場の確保が難しいかもしれない。

(参照:磐梯山登山マップ | 裏磐梯観光協会 ,
磐梯山登山者数調査結果 | 東北地方環境事務所)

八方台登山口。アップダウンが少なく、挑戦しやすい
ブナの中を歩いていく。筆者の登山時期は10月中旬。山はすでに葉を落としていた
中ノ湯の朽ちた建物が残る
現在もお湯が湧いている
湧出場所は祠の周辺だ

登山の道中は、なだらかな場所が多く景色を楽しめる。ブナの林を進み、景色が開けると、かつての湯治場、中ノ湯だ。

1888年の噴火以前は下の湯・中の湯、上の湯が営業されており、会津の人々に広く利用されていた。現在は廃業しており、荒廃した建物が残されている。

(参照:D-30.中の湯 | 磐梯山ジオパーク)

中ノ湯を過ぎ弘法清水までは、ところどころで桧原湖が見られる。疲れてきた頃、ほっと心を癒やしてくれる絶景だ。

分岐をすぎると弘法清水に差し掛かる。この場所には小屋があり、軽食も提供される。
頂上までもう少し。疲れた足をいっとき休めよう。

参考リンク:磐梯山弘法清水小屋

登山道から見える桧原湖
お花畑と呼ばれる場所
山頂手前の弘法清水小屋。軽食も提供している
弘法清水
山頂から見る猪苗代湖
山頂の看板。公式発表の標高は1816メートル。看板とはずれがある
人で混雑する山頂。ハイシーズンはいつも混んでいる

弘法清水から山頂までは、30分程度だ。少々登りがきつくなるものの、山頂が近い高揚感であっという間に感じられる。

山頂は標高1816メートル。遠く猪苗代湖が見え、絶景を心ゆくまで楽しめる。
多くの人たちが思い思いに写真を撮る。素晴らしいパノラマに、「頑張って良かった」と実感するだろう。

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