湖南町
猪苗代湖の青と稲穂の黄金に包まれながら、どこか懐かしい町並みを歩く。
布引高原の風力発電が、すっかり市の観光地として定着した今、意外と知られていない場所や、「何気ない美しさ」に迫る。
猪苗代湖の魅力を体感するのに、湖南町ほど適した場所はない。様々な観光地を擁する湖北(
ここは郡山市の最西端に位置し、北は猪苗代湖、東西南は山に囲まれた山間の高冷地だ。夏は涼しく、冬は磐梯山からの風の影響で寒さが厳しい。郡山市で唯一豪雪地帯に指定されており、積雪も多い。総面積は市全域のおよそ20%をも占めているが、その多くが豊かな自然であり、人口はおよそ3800人程の過疎の町である。しかし、そこにはしっかりとした文化が根付いている。古くは二本松藩と会津藩との狭間であったため、その歴史が独特の民俗や文化を残したのであろう。
私が最初に取材した初秋は、湖水浴で賑わう夏を終え、町全体がどこか切ない美しさに包まれていた。この一帯では、秋は農作物の恵みを授かる季節である。町を歩けば、稲穂の黄金色や、真っ白な蕎麦の花が景色に華やかな彩りを添えている。それはまるで、農家の人達の一年の苦労を労っているかのようにも思えた。
ここでは何気ない町の風景が心に触れる。それだけ町の自然と人々の日々の暮らしとが、密接に結びついているということだ。豊かな自然も、何気ない町角の風景も、まるで映画の一シーンのように息づいているように思えた。
現在は、
取材ご協力:郡山市立湖南公民館、湖南民俗研究所 橋本勝雄さん
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郡山市立湖南公民館:TEL 024-983-2543
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アクセス
郡山市街地からは県道6号郡山湖南線を利用する。かつては隘路が多い道だったが、現在は
国道49号方面からは
会津若松方面からは国道49号と
須賀川・白河方面からは、江花にて国道118号と分岐し、国道294号で
湖南町では例年11月中旬から下旬に初雪、12月からは徐々に本格的な雪景色へと変わる。来訪には必ず峠を越えてくることになるため、11月中旬以降はスタッドレスタイヤの装着が望ましい。
なお、電車・バスも少ないながらも利用可能。磐越西線の
CONTENTS
湖南の名所・旧跡など
史跡や文化資源で溢れる湖南町。城跡や神社、大仏、千手観音、焼き物など注目するべき名所がたくさんある。風景では布引高原、
猪苗代湖の風景・風景10選
湖南町に来たら、猪苗代湖のいろいろな風景を見てほしい。
舘の早乙女踊り
長い冬から徐々に春へと変わる季節、舘地区では田植えの予祝舞として早乙女踊りが奉納される。会津では広く伝わる行事であるが、舘では会津の流派とは少し違った形態になっている。
写真ご提供:橋本勝雄さん
会津万歳 の魅力
会津万歳は会津地方に伝わる伝統芸能だが、会津藩と二本松藩の境界という地理的特色から、湖南町でも演じられてきた。
写真ご提供:会津万歳安佐野保存会
県道をゆく
235号 羽鳥福良線
羽鳥湖(岩瀬郡天栄村)と猪苗代湖を結ぶ、
※この記事は岩瀬郡天栄村の記事と同一のものです。