戦国時代の画僧が愛した、四季の情緒あふれる田園の庵
雪村庵
取材ご協力:雪村庵保存会長 橋本孝義さん
撮影ご協力:三春町歴史民俗資料館
所在地:郡山市西田町大田字雪村174-2
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雪村庵は当時の田村郡
雪村は自然豊かなこの場所で英気を養いながら、亡くなるまで制作を続けたと言われている。ただ、雪村の生活には不明な部分も残されており、史実は詳らかでない。
現存する作品は山水画、人物画、花鳥画など200点あまり。国内外の美術館に収蔵され高い評価を得ているが、個人所有のものも多々あり、実際に見られる作品は多くはない。近辺では、郡山市立美術館が毎年期間限定で、雪村筆の「四季山水図屏風」の公開を行なっている。
雪村の死後、庵は荒廃してしまったが、
現在は地元集落の人達が保存会員となり、管理・維持している。樹齢400年以上と言われる枝垂桜や、八重桜、さるすべりなど、春の風景の美しさで広く知られるようになった。かつては本尊として、鎌倉時代末期から室町時代初期にかけて造られた
現在、桜の満開時期に合わせて春の祭礼が、また7月中旬頃に夏の祭礼が行われている。特に春は美しい桜を愛でに、多くの観光客で賑わう。過度に手入れを行わないのが却って良く、鄙びた雰囲気に心癒されるという人も多いのだという。
庵に座って、眼下を見下ろす。現在は生活道路を頻繁に車が行き交い、その向こうには磐越東線の線路が見える。それでも里山と竹林を背に自然に包まれていると、まるで自分が隠居生活を行なっているかのような気分になる。時折聞こえる小鳥のさえずりや、風の吹きつける音も心地良い。
現在の道路は少し
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