本宮市街地本宮市街地

12月の雪明けの日、本宮の市街地を歩いた。
ここは徒歩がよく似合う。
古くは奥州街道の宿場町として栄えた町。
「南の本陣通り」を中心に、現在は中心市街地らしい綺麗な景観が続くが、古くからの民家や商店が軒を連ねる様子は、ここが旧街道であった歴史と風格を感じさせてくれる。

昭代橋。車の通りが多い本宮中心部に位置する。
■本宮市高木北ノ脇

 

雪明けのみずいろのまちをゆく

取材、ライター、写真:木村裕輔  校正ご協力:本宮市産業建設部商工労政課

(掲載の情報は取材時のものです。情報が古い場合や、お気づきの点がございましたらご連絡ください。メールはこちら)

本宮市街地車では気づかない小さな路地からは、人々の生活と共に町の匂いが感じられる。
みずいろ公園などの憩いの場も市街地にあり、古き良き姿の中に新しいものが美しく調和している。
土手をゆっくり歩くのもよい。特に昭代橋から阿武隈川越しに見る町並みや、安達太良山(あだたらやま)の威容は心洗われる風景だ。
雪のせいもあったのかもしれないが、青い空から照りつける光が、阿武隈川や町並みをキラキラと輝かせていた。
ここが「みずいろのまち」と言われる所以が分かった気がした。

南の本陣通りと呼ばれるこの道は、旧国道4号。現在は県道355号須賀川二本松線と、県道8号本宮熱海線などが重複する区間だ。
■本宮市本宮中條

 

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阿武隈川阿武隈川の風景

12月、阿武隈川には白鳥が飛来していた。ここは市街地から遠く離れた場所ではなく、中心部から程近い土手の風景だ。
地元の人の話では、鳥インフルエンザの影響で餌やりが禁止になって以降、白鳥の飛来数は減ったとのことだが、それでも数多くの白鳥が水辺で戯れていた。

白鳥飛来地。本宮納豆の脇を入っていく。
■本宮市高木山王川原

 

阿武隈川本宮周辺の阿武隈川の流れは雄大だ。白鳥飛来地付近の住宅が立ち並ぶ中での風景は、自然と町が調和して、本宮らしい雰囲気。
少し郊外では安達太良ドリームラインから見下ろす風景も綺麗だ。

安達太良ドリームライン、安達太良大橋より。大玉村との境界付近。
■本宮市和田滝ノ沢

 

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みずいろ公園公園、やすらぎの空間

本宮駅から阿武隈川支流の安達太良川沿いに歩いて行くと、すぐにみずいろ公園に辿り着く。
平日は子供連れのお母さんが多く、市街地の中にありながら、ゆっくりと過ごせる場所だ。夏になれば親水公園として水遊びを楽しむことができる。

市民憩いの場、みずいろ公園。天気のいい日は安達太良山をくっきりと眼前に見ることができる。

 

みずいろ公園 
本宮市本宮字馬場
入園料:無料 開園時間:終日開放(休園日なし)

緑水苑本宮市西部は安達太良山や大名倉山(おおなぐらやま)など、豊かな山の自然に抱かれた風景が続く。工業地帯を抜け、山へと続くなだらかな平原を走っていくのは爽快だ。
県道8号本宮熱海線を磐梯熱海方面へと向かう。
郡山市喜久田町との境界に差し掛かり、入り組んだ道を少々下ると緑水苑(りょくすいえん)だ。

緑水苑、苑内。雄大な風景が広がる。

 

緑水苑緑水苑は3万坪もの広大な敷地を持つ自然の楽園。春の桜から始まり、ツツジ、シャクナゲ、アジサイ、アヤメ、ハス、ハギと1年を通して様々な花が来園者を迎えてくれる。
安達太良山と安積山(額取山 ひたいどりやま)の二つの山を見ることができる立地も魅力的だ。

緑水苑のすぐそばには五百川が流れる。

 

四季の里 緑水苑
本宮市岩根字河原208-1 / 郡山市喜久田町堀之内字赤津14
TEL:024-959-6764
入場料:あり(場内協力費として)
定休日:毎週月曜日(但しシーズンにより不定休)
※お問い合わせの上、お出かけください。

 

稲沢ふれあい広場本宮市東部の旧白沢(しらさわ)村内は、穏やかな農村の風景が続く。ところどころに小高い丘が現われ、それを越えるごとに阿武隈高地へと近づいていく。
県道119号本宮常葉(ときわ)線を東へ向かうと、三春町との境界付近で綺麗な丘を見つけた。
ここは稲沢ふれあい広場と呼ばれ、昔はアスレチックなどがあった場所のようだ。現在遊具は取り払われているが、こんな映画のワンシーンのような丘は滅多になく、却って大人が心安らげる場所になっているように思える。物語が生まれそうな、そんな場所だ。

緩やかなカーブを描きながら、雪の丘が続く。

 

稲沢ふれあい広場
本宮市稲沢(県道119号より入る)

 

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岩井の清水清水

本宮は水との関わりも深い地域だ。川の風景もいいが、小さな池や湧き水も趣深い。
蛇の鼻遊楽園(じゃのはなゆうらくえん)の南方にある岩井の清水は、源義家の伝説が残る場所。奥州の戦いにて安倍貞任(あべのさだとう)を討つ道すがら、矢尻でここの岩を突いたところ、清水がこんこんと湧き出て、喉の渇きを癒したと言われている。

 

岩井の清水
本宮市青田字岩井

わんだの清水岩角寺(がんかくじ)のそばにある椀田(わんだ)の清水も不思議な伝説が残る場所だ。
この辺りの家では「おふるまい」をする際、必要な膳やお椀をこの清水にお願いしたという。そうすると翌朝、必要なだけ水面に浮いていたのだそうだ。
ある時、不心得者が清水から借りた膳やお椀を返さなかったため、清水の怒りに触れ、大量の水が溢れて洪水になった。それ以来、膳やお椀は出なくなってしまった。
現在この辺りの地名である「和田(わだ)」は、これに由来していると言われている。

 

椀田の清水
本宮市和田字刑部内

 

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本宮秋祭りお祭りの情緒

本宮は歴史が感じられる町並みゆえに、お祭りの雰囲気も良く似合う。
毎年8月中旬に夏祭りが、10月下旬には秋祭りが開催される。
特に秋祭りは涼しい風の中、きらびやかな提灯を付けた先囃子(さきばやし)が曳き回され、屋台の光と相まって大変に綺麗だ。

 

本宮秋祭り上:旧国道(県道355号)沿いの商店街にて。屋台が立ち並ぶ中を先囃子がいく。2010年10月24日撮影。
右:本宮駅近く、旧国道にて。2009年10月25日撮影。

 

高松神社の太々神楽また、11月3日に浮島(うきしま)神社、高松(たかまつ)神社など市内6ヶ所の神社で行われる太々神楽(だいだいかぐら)も見ものだ。
笛の音に合わせ独特の所作で行われる舞と、それに見入る人々の姿は、その土地で培われた郷土文化の深さを教えてくれる。

高松神社の太々神楽。2009年11月3日撮影。

浮島神社の太々神楽の特集はこちら

 

 

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高松山ふれあい広場sky view

町の姿を俯瞰してみたいと思い、町を見渡せる高い場所を目指した。
市南部の高松山(たかまつさん)は歴史ある観音寺で有名だが、ふれあい広場からの景色が素晴らしい。
丘の上からは西方、南方へ視界が大きく開かれ、本宮市街地や安達太良山、阿武隈川などを見渡すことができる。特に南方は阿武隈川が緩やかに蛇行しながら流れる様子や、遠く郡山のビッグアイなどを見渡すことができ、普段は気づかない町の姿を教えてくれる。

高松山より南方を望む。

高松山と観音寺
本宮市糠沢字高松27
※ふれあい広場までは砂利道です。

大名倉山また、市西部の大名倉山からの景色も良い。
蛇の鼻遊楽園の裏手から狭いながらも林道が伸びている。なだらかな平野部や工業地帯、向かいの山々など、本宮の持つ様々な表情を楽しむことができる。

大名倉山より。林道蛇の鼻・矢沢線から。
■本宮市青田狐森

※この林道は長い砂利道です。十分注意の上、無理をなさらないようお願いします。

 

 

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緑水苑そばEditor's view

 

緑水苑のそばの静かな農村風景。
■本宮市岩根

下地図番号→2

 

白沢旧白沢地区の代表的な風景。遠く安達太良山を望む。
■本宮市白岩・長屋境界付近

下地図番号→28

 

仲川本宮市と郡山市西田町との境を流れる、阿武隈川の支流、仲川。小さなせせらぎの音が心地よい。
■本宮市糠沢八幡

下地図番号→10

 

県道73号県道73号二本松金屋線。阿武隈川に沿うように狭い道を行く。
「秘密の道」といった感じのドキドキ感が筆者お気に入りの場所。

■本宮市糠沢山中

下地図番号→11

 

アサヒビール福島工場 後ろからアサヒビール福島工場を裏手から撮影。
こうして見ると、本宮の工業地帯が豊かな自然の中にあることを実感。

■本宮市仁井田光田

下地図番号→9

 

ひなた版もとみや地図

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