さくら湖 初夏の情景が美しい初夏、さくら湖(三春ダム)を訪れた。
ここは大滝根川の流域に治水や利水などを目的に建設され、平成10年に竣工したダム湖。三春町の南部に位置し、三春町内はもちろん、郡山市街地からも近いため、多くの人々の憩いの場となっている。
滝桜が美しい春は言うまでもないが、四季を通じて、美しい山と水辺の風景が魅力的だ。

今回は車ではなく、敢えて自然をめいっぱい体感できる自転車を選んだ。風を感じ、キラキラと光る水面を眺めながら、ゆっくりと季節の魅力を味わいに行く。

取材:2010年5月
散策、文 、写真:木村裕輔
(掲載の情報は取材時のものです。情報が古い場合や、お気づきの点がございましたらご連絡ください。メールはこちら)

今回の経路、地図はこちら

 

 

ふるさとの碑付近地点1 さくらの公園 → 三春ダム資料館

湖南部にある、さくらの公園駐車場より折りたたみ自転車でスタート。湖に沿って西へ進むと、すぐに西端部であるダムから大滝根川への流出ポイントに辿り着く。

 

遊歩道駐車場や遊歩道が整備されており、全体を通して最もダムらしい風景を見ることができる一帯だ。
遊歩道上には「湖底に沈むふるさとの碑」が建てられており、建設にまつわる歴史を垣間見ることができる。

 

大滝根川を臨む ふるさとの碑

写真:上から、1.ダム堤体。
2.ダム堤体を渡り対岸の資料館側へ。車両の通行は不可能。一般道を迂回する。
3.郡山方面へ大滝根川を臨む。4.湖底に沈むふるさとの碑。平成8年建立。

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三春ダム資料館 三春ダム資料館

地点2 三春ダム資料館 → 三春の里付近

ダム堤体を渡ると、管理事務所や三春ダム資料館の後方に出る。資料館に立ち寄ったら、脇道を上って展望台へ行こう。
春田大橋を臨む美しい眺めは、さくら湖を象徴する風景の一つだ。

石畑水生生物観察園湖畔からは「三春の里」方面へ、坂道を上っていくことになる。湖沿いの遊歩道を辿っていくのも良い。
途中、緑と水色の風景が美しい、石畑(いしばたけ)水生生物観察園を通る。自然と触れ合える癒しのスポットだ。
坂の上は、直売所や宿泊施設を備える「三春の里」や、お豆腐の「おおはたや」など、さくら湖畔で最も人が集まる場所の一つだ。

 

石畑水生生物園写真:上から、1.展望台からの景色。手前に見えるのが資料館(下写真)、奥の橋は春田大橋だ。2.三春ダム資料館。
3.4.石畑水生生物観察園から。穏やかな湖面が美しい。

 

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蛇沢大橋から 蛇沢大橋から

地点3 三春の里付近 → 蛇沢大橋

「三春の里」からすぐの小高い山へと続く坂道を上ると、三階堂に辿り着く。さくら湖周辺の貴重な文化財の一つだ。
道はお堂で行き止まりになっているので、再び「三春の里」まで戻り、今度はさくら湖に沿って北上する。
北方には蛇沢(へびさわ)大橋、滑津(なめつ)橋と橋がかかっているが、漕艇場のカヌーが浮かぶ雄大な景色が見られるのが、手前の蛇沢大橋だ。ここは県道144号谷田川(やだがわ)三春線の橋で、このまま道沿いに南東へ進めば春田大橋を続けて渡ることとなる。

三階堂写真:上から、1.2.蛇沢大橋からの景色。右写真に写る橋は滑津橋だ。
3.三階堂。西方山頂にひっそりと佇む。

 

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滑津橋へ地点4 蛇沢大橋 → 滑津橋 → 春田大橋

蛇沢大橋から来た道を戻る形に北へ進み、一つ奥にある滑津橋を渡る。ここは地域の人々の生活道路なので、車も少なく、自転車だと気持ちのいい場所だ。

 

滑津橋から 火の見櫓

橋を渡ったら、中郷小学校方面へ右折。春田大橋を見に寄り道するためだ。ここはさくら湖に架かる全ての橋の中で、筆者が最も美しいと思う立派な橋。小学校脇の遊歩道から撮影した。

春田大橋写真:上から、1.滑津橋へ向かう静かな道。
2.滑津橋より北方を見る。さくら湖の北端だ。3.滑津で見つけた火の見櫓。
4.さくら湖のシンボルの一つ、春田大橋。

 

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柴原発電所設備地点5 春田大橋 → 不動滝橋 → 滝の平公園

道を戻り、滝桜方面へ向かう。不動滝(ふどうだき)橋を渡り、滝桜駐車場の脇へ出るルートだ。
駐在所のそばに、何やら古めかしい設備が。見ると、柴原発電所設備と書いてある。貯水池式の水力発電所のようだ。

 

不動滝橋へ不動滝橋を渡り滝地区に出ると、すぐに滝の平公園だ。ここは野外劇場もある、湖を臨む広々とした公園。展望台からの景色が特に美しい。

 

滝の平公園写真:上から、1.柴原発電所設備。大正7年から発電を開始した重厚な佇まい。2.不動滝橋へ続くまっすぐな道。
3.滝の平公園。展望台より。

 

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滝桜、夏地点6 滝桜→春の小径

滝の平公園からすぐに滝桜駐車場、石畳の道を左に入れば滝桜である。春はもちろん言うまでもないが、樹齢1000年以上と言われるその威容は、どの季節も美しい。

 

滝桜 春写真:上から、1.取材時の5月下旬の滝桜。新緑もまた春とは違った魅力がある。
2.春の滝桜。4月下旬に撮影。毎年4月下旬が一番の見頃だ。

 

春の小径滝桜駐車場を挟み逆側、蛇石(へびいし)橋方面へ進むと、「春の小径」という散策路が整備されている。
様々な花や野鳥の観察に最適で、夏場は木漏れ日が気持ちのいい場所だ。

 

木漏れ日の丘写真:中ほどから、3.春の小径。春は花々が美しい一帯だ。
4.春の小径を進んでいくと、木漏れ日の丘に着く。

 

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さくらの公園地点7 蛇石橋→県道57→さくらの公園

蛇石橋を渡り直進すると、やがて県道57号郡山大越(おおごえ)線に出る。ここからはこの県道を通り、さくらの公園まで戻る。

 

さくらの公園公園へは三春トンネルの手前、湖のある北側へ県道を迂回する形で入る。「一人ひとりが力を合わせ、さくら湖周辺を桜でいっぱいにしよう」という計画で動き出したこの公園は、ソメイヨシノだけではなく、山桜や八重桜も楽しめ、豊かな山の自然が迎えてくれる憩いの場だ。

 

さくらの公園へこれで一周となる。今回は取材のためゆっくり走ったが、普通に走れば2時間程度で十分楽しめるのではないだろうか。
ただ、せっかくの美しい自然。ゆっくり味わいたいものだ。

 

写真:上から、1.さくらの公園。取材時に撮影。郡山市民である筆者もよく行く憩いの公園だ。2.前年度の4月末に撮影。ここの桜は周辺よりも遅く、滝桜とセットで見ようと出かけても、まだ咲いていないこともある。
3.蛇石橋から県道57号にかけて。ここも緑が気持ちいい道だ。

さくら湖マップ

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