特集 三穂田町

郡山市南西部に位置する三穂田(みほた)町は、安積(あさか)平野の雄大な景色が魅力の町。町の東部には東北自動車道郡山南インターもあり、市街地から比較的近い場所に位置するが、都市部の雑踏は微塵も感じられない。
穏やかな時間が流れるのは、おそらく至るところから見える山の景観のためだろう。晩秋から冬にかけては北に見える雪の安達太良山をはじめ、西の高旗山、妙見山、東の阿武隈山系など、空気が澄んでいるがゆえに四方に山を見渡すことができる。 特に西部の富岡地区や下守屋地区は非常に豊かな景観に恵まれており、河川敷に咲く桜が圧巻の春や、田園の緑が美しい夏など、四季を通して豊かな色彩に溢れている。
また、「唐傘行灯(からかさあんどん)花火」などの伝統芸能も多く残され、文化的な面でも豊かな表情を持つ。取材は主に10月、11月の町を回った。冬へと変わっていく景色の中、心洗われる景色に優しい気持ちを抱いた。

概要

三穂田町は郡山市南西部の町で、東西を結ぶ県道47号郡山長沼線、南北を結ぶ県道29号長沼喜久田線などを主要道とし、東西に長く広がっている。郡山南インターのある川田地区など市街地の雰囲気が強い東部から、高旗山の麓の西部まで、西に行くほど雄大な景色に変わっていく。南は須賀川市(旧長沼町)などと隣接。千本桜など、見所には案内板が設置されている。なお、郡山駅~下守屋・長沼間には福島交通の路線バスが運行されている。

●取材:2008年10月~2008年12月 「郡青ひなた」第5号(2008年12月20日発行)
●写真、動画:2008年10月~2010年
●文:木村裕輔
●写真、動画:木村裕輔、秋濱あいり
●取材、校正ご協力:郡山市立三穂田公民館(TEL 024-953-2819)、近江甲一さん、大原康朝さん(宇奈己呂和氣神社)、郡山三穂田温泉、のんびり温泉、イワナの里
●一部写真ご提供:郡山市立三穂田公民館、唐傘行燈花火保存会

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深田ダム深田ダム

キラキラと光る水面。遠くまで見渡せる高台の丘。小説の世界に迷い込んだような感覚を抱く。
見上げると秋の雲が細くたなびいていた。

 

深田ダムから深田ダムは安積疏水の農業水利事業の一つとして建造されたもの。郡山の農業を支える重要な場所だ。
施設内に立ち入ることはできないが、坂の上から見る景色や、ダムサイドの砂利道からの景色は特筆すべき美しさだ。

 

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 千本桜 春

千本桜

笹原川の川原に植えられた桜の木々。今の季節は紅葉した葉が散り、切なくも美しい風景だ。
春に来れば、この場所は暖かな陽だまりと共に見るものを楽しませてくれるだろう。

千本桜

 

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川田 白幡神社川田の町並み

 

郡山市街地に最も近い場所にありながら、昔の街道の面影が残り、趣がある地域。ほとんどの車はバイパス線に流れるからか、静かな家並みが続く。通りから少し奥へと入り、白幡神社にお参り。

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駒屋駒屋、大谷の景観

まっすぐに伸びる道路。池の向こうに見える山々。三穂田という町を象徴するような景色だ。
ここにいると通り抜ける季節の風を感じることができる。

 

郡山西部広域農道郡山西部広域農道は車の通りこそ多いものの、非常に雄大な景色が楽しめる場所。特に撮影場所に選んだ駒屋・大谷の境界付近は、なだらかな坂がまっすぐに続いており、その先に遠く安達太良山を見ることができる。

 

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岩瀬広域農道富岡の町並み

雄大な田園風景が広がる富岡。特に岩瀬広域農道からは、四方の山を臨むことができる。雨上がりは頻繁に虹が見られる場所でもある。

 

富岡県道47号郡山長沼線、三穂田公民館富岡分館前より。この辺りもかつての街道の情緒を漂わせる。
この先の開けた風景との対比もよく、町としての絶妙なバランスが感じられる。

 

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七ッ池七ッ池

近隣地域ではあるが、あまりにも綺麗な場所。三穂田近辺は池が多いが、ここはその中でも水色が特に際立っていた。県道294号三穂田須賀川線で市境を越えてすぐ。

 

 

名所、見所など

宇奈己呂和氣神社歴史・文化

宇奈己呂和氣(うなころわけ)神社

三穂田町八幡字上ノ台76
郡山南インターから、県道47号郡山長沼線を下ること約3キロ。
三穂田公民館の目の前。
太々神楽は曜日に関わらず、毎年4月3日に行われる。

 

三穂田公民館の目の前にある厳かな雰囲気の神社。鬱蒼と茂った大木が歴史を感じさせる。それもそのはず、奈良時代・桓武天皇の頃に高旗山から現在の場所に移されたとされ、以降三穂田の町に鎮座してきた。郡山では最も歴史ある神社の一つで、遠方より参拝に訪れる人も多い。
この神社で毎年4月3日に行われるのが太々神楽(だいだいかぐら)だ。
これは古事記に則って行われる出雲流の伝統的な神楽で、地域の五穀豊穣を祈る。全36座が披露され、最後には餅まきが行われる。この時同時に東西南北に放たれる弓矢を得ることができると、一年間幸せでいられると言い伝えられている。
神主の大原康朝さんによると、現在は郡山西部地区の神主さん6人で神楽を行っているとのこと。神主だけで行うというのは非常に珍しいが、その分練習や経験を長く積み重ねることができ、素晴らしい舞台になる。
今後は若い神主さんにも継承し、後継者をつくっていきたいとのことだ。4月を楽しみに待ちたい。

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三穂田温泉温泉

郡山三穂田温泉

三穂田町駒屋字四十坦原16
TEL 024-954-2626 (受付時間8:00~22:00)
入浴可能時間  6:00~22:00
ホームページはこちら

郡山市街地方面からは、県道55号郡山矢吹線を須賀川方面へ向かう。市境に差しかかる手前に位置する。


郡山三穂田温泉は三穂田町の中でも比較的市街地から近い駒屋に位置し、市民憩いの温泉として多くの人に親しまれている。お湯は地下800メートルから湧き出る自家源泉100パーセントのかけ流し。これからの季節にゆっくりと入りたい。
お風呂は大浴場の他、大理石風呂、フルーツ風呂などを備え、神経痛、関節痛など様々な疾患に効能がある。
日帰り、宿泊いずれにも対応しており、大広間や中広間の他、個室も完備。日帰り用、宿泊用それぞれに季節の料理メニューが用意されるなど、ゆっくりと過ごすにはもってこいの場所だ。
料金は入浴のみ、大人(中学生以上)350円、子ども250円とリーズナブル。入浴可能時間は朝6時~夜22時までとなっている。
大きなお風呂に入りたいときや、仕事の疲れが溜まっているときなど、地元の温泉として重宝しそうだ。

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のんびり温泉温泉、レジャー

のんびり温泉

三穂田町山口字山崎山11-1
TEL 024-953-2611 FAX 024-954-2655
営業時間  7:30~22:00
ホームページはこちら

郡山市街地方面からは、県道295号芦ノ口大槻線を西へ向かう。郡山西部広域農道と交差してしばらく。

 

のんびり温泉は三穂田町山口にある源泉かけ流しの天然温泉。静かな農村の小高い丘の上に建ち、本館隣りにはコテージも備え、広い敷地を構えている。
男女の大浴場、ジャグジー、サウナ、パノラマ露天風呂などのお風呂を備え、高い場所に建てられていることから、温泉に入りながら安積平野を見下ろす眺望が楽しめる。
併設のコテージは松林の中に建てられており、全棟に温泉を引き込んだ内風呂がついている贅沢なつくり。バーべキュー設備もあるので、家族や友人同士で訪れると楽しいだろう。
また、鹿肉ステーキやさしみこんにゃくが食べられるレストランも完備されており、長時間の滞在が楽しめそうだ。
入館料金は大人(中学生以上)700円、子ども350円、平日はお得に割り引かれ、大人500円、子ども250円。営業時間は午前7時30分~夜22時までとなっている。

イワナの里また同じ三穂田町内に、別館の「イワナの里」もある。
詳しくは、こちらのホームページでご確認を。

 

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