いわき市冬景色

記事の掲載につきまして

このたびの震災で被災された全ての方々に、心よりお見舞い申し上げます。また、亡くなられた方々に深く哀悼の意を表します。当記事掲載の考え方につきまして、こちらをご覧ください。
産業や地域の復興を心よりお祈り申し上げます。

郡青ひなた 第8号(2010年2月10日発行)より 第二特集 いわき市冬景色

福島県の冬景色と言われ、いわきを思い浮かべる人は多くはないだろう。いわき市沿岸部は気候的に北関東に近く、会津や中通りのように雪化粧をすることは稀である。空気が乾き、空がすっきりとした晴天の日が続く。しかし、それこそが海辺の町の冬の魅力なのだと思う。
海の色は深い青を帯び、高く澄んだ空と共に他の季節にはない魅力がある。吹き付ける風の中をカモメが飛び、人のいない静かな浜辺にゆっくりと舞い降りる。夏場のように賑やかな海ではないが、その分自然そのものの美しさが際立って見えるような気がする。
今回は、海辺の風景はもちろん、白鳥が降り立った川べりや、初詣・初日の出に代表されるお正月の風物詩など、冬だからこその風景を追った。大晦日から元旦にかけてはいわき市山間部でも雪が降り、三和町や田人町などの市西部では薄く積雪した風景も見られた。
北から南、そして西へ。
市内をゆっくりと巡る中で、海を擁するいわきだからこその、閉塞感のない澄んだ冬の美しさを探し出していく。

■ 写真・文:木村裕輔  ■ 取材、校正ご協力:いわき市総合観光案内所(TEL 0246-23-0122)

※重要※
このページは、かつての美しき姿を公開し、一日も早い復興を願うと共に、いわき市観光の復興への一助になることを目的としています。その点を前提としていただき、お読みくださいますようお願いいたします。

 

赤井岳薬師初詣

静かながらも華やぐ町の雰囲気は、お正月ならでは。
年の初めに一年の願いを込め、そっと手を合わせる。

 

赤井岳薬師取材を行った2010年元旦のいわき市は、粉雪が舞う非常に寒い日であった。それでも一年に一度の特別な日。例年通り、朝早くから多くの人々が行き交っていた。
山間部にある閼伽井嶽薬師「常福寺」は、大同元年に徳一大師によって開基された歴史ある霊場だ。
杉やヒノキに囲まれ、独特の趣がある。この日も多くの人々が初詣に訪れ、一年の願いをかけていた。

 

赤井岳薬師赤井岳は薄く雪に覆われていた。(上・左)
冷え込んだこの日、手水舎の水も凍りついていた。(中)

 

閼伽井嶽薬師 常福寺
(あかいだけやくし じょうふくじ)
いわき市平赤井字赤井岳1
TEL:0246-36-2161
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波立海岸初日の出

海のある町だからこそのお正月の風物詩。徐々に変わりゆく空の色を眺めながら、新しい一年に想いを馳せる。

 

 

波立海岸2010年元日は雪に見舞われた福島県内だが、海岸線はすっきりと晴れていた。弁天島の鳥居越しに見る朝日が有名な波立海岸には、まだ真っ暗なうちから人が集まり始め、午前7時頃には多くのカメラマンや、初日の出を拝む人々でいっぱいになった。

波立海岸。朱塗りの橋は初日の出を拝む人でびっしり。(上)
人混みを避け、少し歩くと穏やかな朝の海の風景が。
朝焼けをゆっくり見る機会も、元旦くらいかもしれない。(左)

 

波立海岸
(はったちかいがん)
いわき市久之浜町田之網地内

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金刀比羅神社お祭り

新年に行われる「初こんぴら」は、地元の人々が心待ちにする例大祭。
湯本駅から並ぶ露店に心が躍る。

 

金刀比羅海の護り神として信仰の厚い、常磐関船町の金刀比羅神社。
毎年1月10日に例大祭が行われ、たくさんの人達が商売繁盛や家内安全、海の安全などを願う。常磐線湯本駅前から露店が軒を連ね、福だるまや熊手などを買い求める人達で大変な人混みとなる。
地元の人達が楽しみにしている冬の一大行事だ。

露店ではだるまや熊手、宝船などが売られる。(上)

 

金刀比羅神社
(ことひらじんじゃ)
いわき市常磐関船町諏訪下6-3
TEL:0246-43-1001
ホームページはこちら

 

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鶴の足湯足湯

寒い季節だからこそ、温泉街は情緒たっぷり。
湯けむり立つ通りを歩けば、暖かな足湯が迎えてくれる。

 

温泉モニュメント気温の低い冬だからこそ、温泉街の風景はより趣深く感じられる。湯本温泉郷にはいくつかの無料足湯スポットがあり、訪れる人を楽しませてくれる。

鶴のあし湯(上)と駅前の温泉モニュメント(右)。
いずれも湯本駅から温泉郷へ向かう途中にある。

 

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鮫川白鳥飛来地白鳥の飛来

冬の訪れを告げる白鳥の群れ。
いわき市内では鮫川、夏井川で見ることができる。

鮫川の白鳥。この付近は開けた風景が美しい場所だ。(左)

 

夏井川白鳥飛来地枯れ草に覆われ少々淋しくなる川べりの風景だが、白鳥の飛来により、この季節だけの華やいだものに変わる。 市南部の鮫川の飛来地は、集落を過ぎ、開けた田園地帯の中にある。
ちょうど四時(しどき)川が分岐する付近だ。


一方の夏井川の飛来地は数ヶ所あり、磐越東線赤井駅付近や、小川郷(おがわごう)駅付近など。今回は小川郷駅付近で撮影した。

なお、現在いずれも餌やりは禁止されている。

 

小川郷駅近く夏井川の白鳥飛来地。やや俯瞰して撮影。
奥の道路は夏井川渓谷へと続く。(中)
夏井川。この辺りは雄大な流れが魅力的。白鳥飛来地はすぐそこだ。(左)

鮫川白鳥飛来地:いわき市沼部町鹿野
夏井川白鳥飛来地:いわき市平中平窪 (白鳥の里)、いわき市小川町三島など

 

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永崎海岸海の青

冬の海は青さが際立ち、晴れた日にはとても美しい表情を見せる。他の季節にはない、凛とした魅力に溢れている。

※合磯~豊間~薄磯の海岸沿いのエリアは、2012年現在、瓦礫こそ取り除かれたものの、まだまだ津波の爪痕が色濃く残っています。復旧までの間、観光目的での来訪はお控え願います。

 

豊間海岸冬の海は人が少なく閑散としている。だが、逆にそれが海そのものの魅力を、訪れる者に教えてくれる。
引き込まれそうな青と、規則正しく打ち寄せる波音。
風の音が優しく響き、時折カモメが舞い降りてくる。
ゆったりと、スローな時間を感じていたい。


午後の日が差す永崎海岸。
右正面に見えるのは、いわきマリンタワーだ。(上)
豊間海岸。海辺の集落を見渡せる場所だ。(左)

 

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三和雪景色

いわき市西部の山間部は阿武隈高地に差し掛かり、沿岸部とはまた違った魅力がある。
雪の日に撮影に出かけた。

 

三和一言でいわきと言っても、面積は相当に広い。西部は阿武隈高地の深い山々に抱かれ、「海の町」いわきとはまた違った情緒がある。山々を縫うように走る県道などは、山の空気に包まれて気持ちのいい場所だ。
中通りに積雪する日は、こちらでも雪が降ることが多く、雪の日ならではの美しい風景が見られる。

 

田人三和町上市萱。左側の錆びた標識には「49」の文字が。ここは国道49号旧道なのだろう。(上)
三和町下市萱。好間川が流れる。(中)
田人町貝泊。県道71号勿来浅川線から。(右)

 

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アクアマリンふくしまイルミネーション

クリスマスの時期を中心に、アクアマリンふくしまではイルミネーションが施され、冬だけの美しい空間が作り出される。

多くの電球で館内外がライトアップされたアクアマリンふくしま。例年11月下旬より開始。(詳しくは公式サイトで確認を)

アクアマリンふくしま
いわき市小名浜字辰巳町50
TEL:0246-73-2525
ホームページはこちら

アクアマリンふくしま 写真

 

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